芝の活動エネルギー源は日照による光合成で生成する糖
すべての生理循環は糖を酸素呼吸でエネルギー変換することが起点。特に熱帯~温帯気候に適合した暖地型芝草(コウライシバ等)は、真夏の海岸の照度を超える130,000ルクスでも、光合成効率の上昇が確認されるといいます。
暖地型芝は、水環境、通気環境さえ整っていれば「太陽光が当たれば当たるすほど」糖の生成能力が上がる(≒元気が増す)植物であるということです。
育ちが悪い原因も、まずは日照を疑う
同じ敷地の芝生なのに、芝が良く育つエリアと貧弱で病気になりやすいエリアがあることは、何年か芝生を育てている人なら感覚的におわかりだと思います。それ、日照時間の短さが影響しているかもしれませんよ。
タイムラプス撮影で庭の日照を詳細に記録できる
我が家で使用しているソニーハンディーカムAX45には、タイムラプス機能がついています。4K画質の画像を定点撮影できるので、観察にはとても便利です。
近年はスマホにも「タイムラプス撮影モード」がついている機種が多いので手軽に撮影できますね。
日照が最も強い6月の撮影に初めて成功しました
例年、この季節は梅雨なので1日中晴れる日というのは極めて稀。今年は異常気象で晴れ続きですので、ついに6月の日照記録を撮影することができました。
撮影開始は、午前5時。終了は夕暮れ後の午後8時。ロボット芝刈り機オートモア305の稼働設定を19:00から20:00に設定していますので、最後、しっかり映っていますw
我が家の芝生の6月の日照時間は概ね6時間でした
芝が健康に育つための条件ギリギリの6時間を、夏至の季節にやっとクリア。
我が家の庭が芝生にとって逆境である所以です。でも、教科書どおり「6時間」を確保できればなんとか密度の濃い芝生にすることができる!という証明にもなります。
芝が生育不良のエリアの日照は・・・
どんなに手入れしても、芝がきれいに育たなかったり、病気になったり、雑草に侵入されやすいエリアがあります。我が家でいえば、このテラス下のあたり。
2020年9月4日に撮影したものです。
入れ替わり立ち代わり日陰に覆われて、十分な太陽光を浴びることができていません。これでは、貧弱に育つのはあたりまえ。
対策としては、光合成効率を上げるために「芝丈を長くする」か「日陰に強い品種」に代えるか、「芝にするのをあきらめる」ことです。芝は植物、生きています。不適合な条件では育つことができないのです。
キンモクセイの木陰セントオーガスチングラスへの植え替え実証実験中!
検証して結果を評価するには2年くらいかかります。芝は植物。スローな世界ですから、人間もゆっくりじーっくりが基本(^^)あせらないあせらない。
※これから真夏の季節の芝の張替えはオススメしません。根付いていない芝の管理は、人間がつきっきりで水の世話をしなければならず、失敗する可能性が高いからです。(画像は、今年のGWに実施したもの)
まとめ
季節ごとの日照記録を撮っておくと、原因の発見と対策考案に役立ちます。
芝が毎年同じエリアで生育不良だったり病弱な場合、まず疑うべきは日照不足。
芝生の手入れは「芝自体のチカラ」「病原への対策」「環境整備」のバランスで成り立っている。このブログ、読んでね(^^)
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例年になくとてもとても長い夏
水管理さえ適切に続けられれば、通常の年では考えられないくらい長い時間、芝生のピーク(最も美しい季節)を楽しめます。
桜の花見に例えれば、満開が2か月続くようなもの。とびっきりの夏芝を楽しみましょう(^^)
水管理の大切さについては、こちらのブログ・動画をご覧ください。
次の動画か、YouTubeライブ、ブログでお会いしましょう。
では、また!