芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学を1級芝草管理技術者が解説

ジャパンターフショーから1年 ~2025 JTS全記録動画の公開について~

今日、11月7日は、2025ジャパンターフショー(JTS)閉幕からちょうど1年です。

JTSは2年に1度の開催なので、今年はありません。既に、2027開催に向けて準備が始まっているそうです。

 

次回開催は、2027年11月11日(木)、12日(金)幕張メッセ ホール10・11

2025のターフショーでは、すべてのステージをオフィシャル撮影しました。

イベントの記録は丸ごと公開されています

 

出展した全74ブースは、ライブ配信でご紹介しました

これも、すべて御覧いただくことができます。

2025ジャパンターフショーの記録映像は専用チャンネルで

あまりに映像数が多いので、東京40まいるとは別のチャンネルに公開しました。こちらもチャンネル登録してご活用いただけたら幸いです。

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僕のステージは、Jリーグ名キーパー佐野忍さん、青木茂さんが出演してくれました。

実はこの時、お二人ともお身体が大変だったんです。佐野忍さんは前日に目の手術を受けたばかり。ステージの為だけに本拠地静岡県清水区から駆けつけてくれて、出演が終わったらトンボ返りで、翌朝診察。

青木茂さんは心臓手術直前・・・という、ほんと命がけのステージ。


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滅多に聞けない、名キーパーお二人の共演に、全国からJリーグキーパーの皆さん、芝生管理に携わる皆さんが来てくれました。たった45分。もっとお二人のお話聞きたかった・・・そういう人が多かったと思います。いつか他の機会にフルスペック版やりたい(^^♪ 話し切るには4~5時間は必要かとwww

ブース出展の皆さんには失礼しました

突撃取材ライブは、失礼極まりなかったと反省しています。オフィシャルさんからは、「何件かまわって取材してください」と頼まれたのですが、実際に現場に行ったら、自分が選り好みすることなんてできなかった。


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サイトーさんと覚悟を決めて「全部、まわりきるぞ!」と、フル回転で取材していました。本当に時間との闘い。トイレに行く間すら惜しんで全速力でまわり切りました。

2027ジャパンターフショーは、僕は一般参加でゆーっくり見学します。

コラボできる企業の方、いらっしゃいましたら、ブースをしっかりと取材させていただき、じっくりと紹介したいと思います。(あんな、通り一片の失礼な取材じゃダメ!ほんとに。)

2027ジャパンターフショーへの期待は膨らむばかり

きっとまた、あっという間に開催日が来ることでしょう。実行委員会の皆さんのますますのご活躍と、出展企業・団体の皆さまの益々のご発展、2027ジャパンターフショーのご盛況を心より祈念いたします。

あまりお役には立てませんでしたが、良い思い出になりました。

実行委員長石原さんの熱い想いと、実行委員会の皆さんの絆。その人間ドラマが素敵だなぁ。


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YouTube 芝生の雑学 東京40まいるは、オリジナルの「芝生の雑学」を芝生有識者の皆さんと共に発信し続けるチャンネルです。

芝生に興味ある方は、ぜひ、チャンネル登録をお願いします。

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次の動画か、ブログ、ライブ配信でお会いしましょう。

では、また。

1級芝草管理技術者 プラチナグリーンアドバイザー 土づくりマスター 緑の安全管理士

芝生の雑学 東京40まいる 宮川昌広

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長野Uスタ青木茂ヘッドがJリーグテレビ放送でオーバーシードを解説

「世の中の人に、芝生のことを正しく知って欲しい。」

YouTube東京40まいるでお馴染み、長野Uスタジアム青木茂ヘッドは、AC長野パルセイロのピッチはもちろん、全国各地のサッカー場、野球場、動物園、公園、学校、幼稚園の園庭緑化から墓地まで、様々な分野の芝生づくりのアドバイザーとしてご活躍です。

海外の芝生事情に精通し、Jリーグピッチにおける日本での新しい芝生管理を追究し続ける研究者でもあり、最先端技術を試行、実践している人としても著名です。

先日の放送で、ブラウブリッツ秋田のYSKスカイフィールド潟上でのオーバーシードの取り組みが紹介されています。


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青木茂さんの登場シーンは、この画像 ↓ をクリックすると御覧いただけます。

青木さんはテレビ慣れしてるから、カメラ向けると、いつでも一発撮りでキメてくれます。それは初めて僕がUスタを取材したとき思ったこと。

謙虚に貪欲に学び続ける人

芝生の一流プロ、一流研究者の人たちと交流して思うことは、「上から目線の人がいない」こと。芝生の底知れぬ魅力にとりつかれ、決して答えの出ない奥深さ、果てしない可能性を知っているからなのだと思います。

ソクラテス「無知の知」の領域の人たちなんです。僕が尊敬する芝生人は、全員、これが共通です。どんな相手からも学ぼうとする姿勢が、相手への敬意として伝わる人。それだ!(書いてて思いましたw)

青木茂ヘッドには、僕が取り組んでいる「生成AIへの芝生情報インプット」の実証試験にも長年ご協力いただいています。

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芝生の雑学探求は、「人との出会い」

YouTube芝生の雑学 東京40まいるでは、様々な分野の芝生有識者の皆さんと共に、芝生の魅力、芝生づくりがもっと楽しくなる雑学を配信しています。興味ある方はぜひ、チャンネル登録してくださいね。

次回のライブ配信は、11月21日(土)20:30からを予定しています。もちろん、青木茂ヘッドも出演します。

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次の動画か、ブログ、ライブ配信でお会いしましょう。

では、また!

1級芝草管理技術者 プラチナグリーンアドバイザー 土づくりマスター 緑の安全管理士

芝生の雑学 東京40まいる 宮川昌広

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芝草管理の知識と技術を、着実に身につけたい方へ。- ホームページリニューアル 日本芝草研究開発機構

日本芝草研究開発機構のホームページが新しくなり、芝草管理技術者資格と試験のことが、とてもわかりやすくなりました。この投稿では、リニューアルされた新ホームページの概略をご説明します。

芝草管理技術者とはどういう資格なのか?ヨクわかります

出典:日本芝草研究開発機構ホームページ https://www.shibakusa-rd.or.jp/

トップページには、芝草管理技術者資格は何を目的とした制度なのかが、示されています。

出典:日本芝草研究開発機構ホームページ https://www.shibakusa-rd.or.jp/

日本で唯一の「芝生管理」の専門資格。その道の一流プロから直接、芝生管理を網羅的に学ぶことができる資格です。

「プロの答えはここにある」。そう云える貴重な学びの場です。

3級、2級、1級、それぞれの概要解説

トップページを下にスクロールすると、各資格級別の概要が示されています。クリックすると詳細をご覧いただくことができます。

有資格者からの情報コーナー(コラム・合格者の声)

今回のリニューアルによって、公式ホームページから発信される情報に「動的」要素が加わりました。今後、さまざまな有資格者の皆さんからの情報が順次発信されていくようなので、お楽しみに。コラムの初稿は、1級芝草管理技術者であり資格者研修の講師を長年おつとめの芝生管理よろす相談所 所長 林 重人 先生と、僭越ながら僕(東京40まいる 宮川昌広)が寄稿させていただきました。

林先生のコラムは、「芝生の庭へのあこがれ」というテーマ。一説によれば、日本の家庭園芸芝生文化が1970年代に急速に広まったのは、戦後のアメリカホームドラマや映画を見て育った団塊の世代が、「芝生のある家庭」に憧れたからだ・・・と云われます。

林先生のコラムは、まさにその時代をご自身が経験された貴重な記録です。

僕の寄稿は、2023年から取り組んできた「生成AI向けの情報発信」の経過報告です。

今後も、様々な有資格者からコラムが寄稿されると思います。楽しみですね。

内容は、日本芝草研究開発機構公式ホームページでご覧いただけたら幸いです。

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今年は2級受験の当たり年。申込期限は12月18日です

3級資格をお持ちの皆さん、今年は2級受験の年です。ぜひ、この機会にチャレンジしましょう。すべての分野について、深堀りしたプロ知識を学ぶことができます。

既に3級資格をお持ちで上級を目指す方は、今年2026年度が2級受験申込の当たり年です。

2026年度2級申込が特にオススメの理由

最終的に1級を目指すのであれば今年の2級申込を忘れないでください。そして合格しましょう。2028年度の1級研修が2級研修とかぶってしまうため、今回2級に合格しないと、1級の申込可能時期が3年も延びて2031年度(5年後)になってしまいます。早期に1級取得を目指すなら今回の2級は逃さないほうが良いですよ。

僕自身の受験体験記については、こちらからご覧いただけます。これから受験する人のご参考にお役立てください。

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芝生の雑学 東京40まいるでは、芝生にまつわるさまざまな情報を日々、提供しています。

僕が発信するすべてのSNSは、家庭園芸普及協会公式ホームページで公開されていますので、こちらのリンクを開いて下部のリンク一覧からご利用ください。

YouTube 東京40まいるのチャンネル登録も、併せてご利用ください。

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次の動画か、ライブ配信、ブログでお会いしましょう。

では、また。

1級芝草管理技術者 プラチナグリーンアドバイザー 土づくりマスター 緑の安全管理士

芝生の雑学 東京40まいる 宮川昌広

11月の芝生の手入れ(暖地型) ~やることは雑草対策のみ 除草剤選びと注意点~

高麗芝など暖地型芝は老化してフィニッシュへ

11月になりました。我が家の高麗芝の朝の地温は18.5℃。いよいよ高麗芝などの暖地型芝は代謝速度を一段と落とし殆ど動かなくなります。

2026年11月1日午前6:00の庭の高麗芝の根圏地温 千葉県北部

この時期は「老化」(葉緑素の分解回収)が進行し、葉の先端から茶色(黄色)い部分が降りてきて地上部は枯れます。この温度帯になると暖地型芝の病害発生リスクは大きく低下します(※)。残された課題は冬雑草の対策くらいです。一年間お疲れ様でした。

(※病害については、根雪がある寒い地域では雪腐病対策が必要です。)

2026年11月1日朝の我が家の高麗芝。落ち葉と緑の芝生

【参考】秋の芝生の手入れは、地温で判断

昨年の秋のYouTubeライブ配信で詳しく解説していますので、忘れちゃった人は復習しといてくださいね。この画像 ↓ をクリックで御覧いただけます。

 

スズメノカタビラ対策は、晩秋が肝

地温が下がると、好適温度帯になるのが寒地型です。オーバーシードなどはこの性質を利用して寒地型芝を活用するワケですから、もちろん「寒地型雑草」の活動期となるワケです。中でもスズメノカタビラっは高麗芝に紛れてたくさん生えてくる厄介もの。春から初夏にかけて繁殖した際に、穂をつけるまで放置すると、周囲の土にたくさんの種が残っている可能性が高いです。

一部は秋に発芽して土に根を下ろし、じっと早春を待つ

芝生の下の地面で密かに起こるので、この段階では目視で見つけることは事実上不可能(困難)です。エンバイロサイエンスジャパン(ENVU)の三好さんの試験結果によれば、この「秋発芽」の株が、春に猛威を振るう傾向があるそうです。※過去リンクから解説動画をぜひご覧ください。

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芝生用除草剤(茎葉処理剤)を撒くタイミング

芝生用除草剤を購入するときは、「適合する芝生」をよく確認してください。これを間違えると、大切な芝自体を枯らしてしまうことがありますので充分に注意しましょう。

除草剤は植物を枯らすわけですから、適合する「芝生用除草剤」といえど、使う時期によって大切な芝への影響が皆無ではありません。薬害リスクを低減するコツは、育てている芝よりも「雑草側の感受性のほうが高い」時期を狙うことです。

晩秋は芝生用除草剤使用の最適な季節

晩秋はその典型的な時期。高麗芝などの暖地型芝の貯蔵エネルギー源であるデンプンは地温10℃以下では殆どエネルギーとして活用できません。一方、スズメノカタビラなど寒地型雑草たちが活用しているフルクタンは、5℃くらいまでは活用可能です。

【参考】衰退する暖地型に対し、長く葉を伸ばし始める寒地型(オーバーシードの事例)

これから迎える、地温10℃から5℃までの期間は、暖地型芝の薬害リスクが極めて低く、かつ、寒地型雑草は活動している魔法の時間となるわけです。僕が住む千葉県北部では、概ね、11月終わりから12月はじめがこの時期にあたります。

オーバーシードで寒地型芝(ライグラス類、ブルーグラス等)を植えた人は、絶対にスズメノカタビラに効果がある除草剤を撒かないでください。芝が枯れますよ。

プロ用芝生用除草剤の入手方法と注意点

スズメノカタビラの防除に卓効がある茎葉処理剤、トリビュートODはゴルフ場などのプロユース向けですが、中には、流通在庫を1本単位で販売してくれる業者さんもあるので家庭でも調達可能です。

使用期限にご注意

プロ向け農薬を家庭で入手する場合に気を付けて欲しいのは薬剤の「使用期限」です。

農薬取締法では薬剤の使用期限を守る努力義務があり、販売者側は認可上「期限内に使用できない」とわかっていながら販売をすることが禁止されています。


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薬剤はメーカーからは箱単位で出荷され、プロユースのゴルフ場などでは大型タンクでたくさんの本数を使用するのが一般的な使い方です。

しかし、家庭で調達する場合、小さい芝面積なので、1本の薬剤を複数年かけて使用するケースのほうが多いと思います。それ故、「使用期限が長いもの」を調達することが重要なポイントになります。

購入前に確認するか、届いたらすぐに期限を確認し、あまりに短いものが届いたら「これでは、使用期限までに使いきれない」と申告して交換してもらいましょう。

業者さんは「悪意」ではなく、端数売りの場合は調整用として「すぐに使う前提」なんだと思います。その点、相互理解しましょう。僕たち家庭園芸においては、プロ用薬剤を1本売りをしてくれる業者さんの存在はとても大切です。感謝してお付き合いしましょう。

除草剤に使用した噴霧器は、他の薬剤(殺菌剤など)に使用しないで

これは、農家の皆さんでは常識なのですが、一般の人が意外に知らないことです。

除草剤に使用した道具(特に噴霧器など)は、除草剤専用として、他の薬剤には使用しないようにしてください。散布道具に付着したごく僅かな剤が、殺菌剤などの使用時に芝に強く作用してしまうのは良くあることです。

噴霧器は、除草剤専用とし、他の薬剤(殺菌剤など)には使用しない

たとえば、芝生生産圃場向けの芝生用除草剤シバゲンDFを考えてみてください。極めて微量な薬量で、とてつもなく効果が出てしまいます。

僕がシバゲンDFを家庭で使用することを推奨しないのは、このためです。靴底についた僅かな薬剤でも効果が出てしまうくらい、極めて優れた除草剤。

それは、使用方法を誤ると諸刃となって薬害リスクも高いということです。

噴霧器はドリフト対策がある専用品を選び、除草専用で使う

ホームセンターでも普通に除草剤用の噴霧器が売っています。薬剤が不意に周囲に飛び散らないように先端部が工夫されているものが多いです。専用品を選び、決して殺菌剤散布などに流用せず「除草剤専用道具」として扱いましょう。

春までラクチン、土壌処理剤(芝生用除草剤)を使うメリットと注意点

上記のトリビュートODとシバゲンDFは、いずれも茎葉処理剤です。目的とする雑草が生理代謝している季節に、茎と葉に付着させることで雑草を枯らします。

ここからは、土の表層に作用して、長期間雑草の新しい発生を抑える芝生用除草剤のことをお話します。家庭で手に入るポピュラーな土壌処理剤(芝生用除草剤)の一例は、シバキープです。

芝生の上から、パラパラ撒くことで、土の上層に植物を枯らす成分の層をつくることで、種が発芽して土に根を下ろすと枯らす・・・というメカニズムで雑草の発生を抑えてくれます。土壌処理剤は冬から春に向けて合理的な除草剤の代表格です。

なぜ、芝を枯らさないのか?を理解する

この種類の除草剤の重要な選択機能(枯らす植物と枯らさない植物の仕分け)は、「根の深さ」です。

新しい種は、土の表面や上層部で発芽して根を土におろします。一方、その土地に定着した芝生の根は地下深いところにあります。根が土に触れる位置(深さ)の違いによって、種から発芽する雑草に効くけど根が深い芝生には効かない・・・という合理的な選択性を発揮します。

シバキープには、芝の種類によって暖地型用(日本芝)と寒地型用(西洋芝)がありますので、間違わないように気を付けてください。高麗芝は青いほうです。

薬効が土壌に効いている間は、土をいじる作業をしてはいけない

除草成分が、土の表層部をブロックすることで雑草に効くので、この成分を土の中深くに入れてしまうと、大切な芝にも薬害が出るリスクが高まります。土壌処理型の除草剤を使用したら、薬剤の効果が切れるまでは、芝生の床土を掘る作業(根切りやエアレーションなど)をやってはいけません。

早春(2月頃)に耕種作業をやる人は、この点、充分に注意してください。

土壌処理剤の理想的な使い方

本来は、雑草は手で抜くのが最も理想ですが、毎日少しずつ新芽をヌキ続けねばならず、これはとても深い愛情と根気と時間を要します。

年間の芝生作業プログラムの中で、上手に、土壌処理剤の薬効を組み込むと良いです。

例えば、こんな計画です

 12月: 土壌処理剤を散布(効果4か月)

 2月下旬: 枯芝の低刈り(土はいじらない)

 4月下旬: 根切り(土ごと根を切る)

 5月: コアリング(土に穴をあける)

このように、薬剤の効果を考慮して適切に作業時期を組むことが大切です。そもそも、除草剤に限らず、すべては1年間のプログラム設計で互いに影響しながらつながっています。そういう視点で「芝生管理」を組めると良いですよ。

上記注意点に留意して、適切に土壌処理型芝生除草剤を使用することができれば、芝生への悪影響を最小限に、冬から春までの期間、雑草を抜く手間がだいぶ軽減されます。

着色の第一回は、今が好適機

冬の間、着色をやって緑の景観を維持する人は、芝が緑のうちの「今」が第一回目の着色の旬です。

理由も含めこの投稿とYouTubeライブで詳しく解説しましたので、感心がある方はごらんください。

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着色には、冬の累積地温を上方シフトさせる効果もあります。僕は昨年、初めて実施しましたが、春先からとても芝が調子よかったです。何より、冬の間中、なーんにもしなくてもこの緑の芝生がキープできるのが魅力です。

今年も、必ずやります。

芝生づくりに役立つ雑学を有識者の皆さんと共に配信しています

僕が芝生づくりを始めたころは、芝生の育て方に関する正確な情報を収集するのは至難の業でした。一流プロの人たちがモット積極的に情報発信してくれたらいいのになーと思っていた時代があります。今は、それをYouTubeで実現しています。

興味ある方は、チャンネル登録してくださいね。

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次の動画か、ブログ、ライブ配信でお会いしましょう。

では、また。

JGA認定資格制度 1級芝草管理技術者

家庭園芸普及協会認定 プラチナグリーンアドバイザー

日本土壌協会認定 土づくりマスター

緑の安全推進協会認定 緑の安全管理士

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冬も緑の芝生をつくる方法 ~オーバーシード・寒地型・着色の実際~ 芝生ナビ11月

冬も緑の芝生にしたい人必見「常緑芝生のつくり方」特集

10月24日(土)のYouTube公開ライブでは「常緑の芝生」をテーマに、冬の間も緑を保つ方法について有識者の皆さんとディスカッションし、新たな知見を授かりました。「冬も緑の芝生にしたい!」という人のために、着目すべきポイントをこの投稿にまとめておきます。

オーバーシードで実現する常緑

暖地型芝(ティフトンなど)の休眠期(冬枯れ時)に備え、秋に寒地型芝(ペレニアルライグラスなど)の種子を撒いて、暖地型芝が緑にならない期間を寒地型芝の芝生で常緑を維持する手法です。この道の一流プロ、Jリーグ長野Uスタジアム青木茂ヘッドに解説していただきました。

寒地型芝で実現する常緑 

関東以西では温暖な気候のため暖地型芝の採用が主流で冬枯れをしますが、生息温度帯が低い寒地型芝を採用すれば、冬から春でも緑の芝生を形成することが可能です。この場合、温度域が合わない「夏越し」が課題となります。

この道に精通した、日本芝草学会 校庭芝生部会、造園業を営んでいる奈良一樹さんに寒地型芝生を東京で生育する方法について教えていただきました。

着色で実現する常緑  

高麗芝などポピュラーな暖地型芝は、ティフトン等とは違い代謝速度が遅い芝種なので一般論としてオーバーシードには向きません。高麗芝を育てる人にとって、リスク少なく冬の芝生を緑にする方法が「着色」です。僕は昨年、熊倉興和先生のご指導で初めて着色を経験し多くの知見を授かりました。この件は、東京40まいる 宮川昌広が解説しました。

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各常緑芝生実現方法の概略(ライブ配信より)

オーバーシード Jリーグ長野Uスタジアムヘッド 青木茂さん

青木茂ヘッドは、テレビのJリーグ番組でもオーバーシードの解説で登場する人です。こんな著名な一流グラウンドキーパーが僕のYouTubeで解説してくれるのはありがたいことです。


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1. 寒地型の種まきのタイミング

種まきの判断指標は暦ではなく朝の地温。暖地型芝の根の活動が鈍化し、寒地型が活動する地温(10℃〜18℃)の期間が原則だけど、あまり低温になると発芽プロセスの動きが遅くなるので、朝の地温が23℃〜24℃を切るくらいのタイミングから播種を始める。これはとても難しい判断で、地温が高いと「立ちがれ病」などの病害が発生し、低すぎると発芽に時間がかかる。プロも判断に悩むポイントです。

2. 播種技術と「3葉〜4葉」までの養生

種は、芝生の上ではなく、土壌表面にちゃんと植えることが必須。プロの現場では「トライウェーブ」などの機械で浅い溝を掘り、種を筋状に埋め込んでしっかり土に種を撒くと共に播種後の保水性を高めます。

種まき後は、最低でも葉が3枚〜4枚(4葉で大人・定着状態)に展開するまで過度な刈り込みや激しい利用を避け、光合成による発根を促す期間をしっかりとって、根を深く差し込ませることが大切です。

3. 最大の難関「春のトランジッション」

 春になり気温が上がると、休眠から覚める暖地型芝と、まだ元気な寒地型芝の間で勢力争いが起こります。ここで寒地型芝を衰退させ、暖地型芝に主役を戻す作業がトランジッションです。毎週刈り高を上下させたり、低刈りを行って寒地型芝にストレスを与え、意図的に体力を消耗させて消退させます。

これを上手に成功させないと、活動期に入った暖地型芝の動きを停滞させたり、寒地型が雑草のように強くなってしまったりします。オーバーシードで難しいのはこのトランジッションです。

寒地型 ターフフィールド 奈良一樹さん (日本芝草学会 校庭芝生部会)

オーバーシードを行わず、1年を通じてケンタッキーブルーグラスやベントグラスといった寒地型芝だけを育てて常緑を達成する道もあります。しかし、夏の暑さが厳しい関東異西や、風通し・日照条件が悪い都市部の住宅地での管理は非常に難易度が高くなります。

1. 品種のブレンド(混播)によるリスク分散

単一の品種だけに頼ると、夏の暑さや病気で一気に全滅するリスクがあります。例えば、深い緑色と美しさが特徴のケンタッキーブルーグラス「ミッドナイト」に、耐暑性の高いテキサスブルーグラスのハイブリッド品種「ファーレンハイト」を50%ブレンドして種を巻くことで、弱点を補い合うなど工夫が必要です。

2. 年間の状態変化とメンテナンスサイクル

寒地型芝は、4月〜7月上旬にかけて最高潮の美しさを迎えます。しかし、真夏(7月後半〜8月)には強いストレスを受けて退色や病害が発生します。そのため、9月頃にコアリングやサッチ除去などの更新作業を行い、追い巻き(インターシード)をして秋から春にかけて再生させます。冬の間、種から芽生えた新しい個体を越冬させて春には暖地型と同じように更新作業をかけます。

3. 土壌水分計による水分管理が大切(感覚ではダメ)

寒地型芝の夏越し・冬越しには、土壌水分計による数値管理が不可欠です。冬の間は寒地型芝も代謝が落ちて半休眠状態になり、色がやや薄くなります。土壌水分量が10%を下回らない程度に水やりをしながら、春の「スプリングスプラッシュ(春の急成長)」を待ちます。
寒地型は、何もしないと冬の間は茶色くなります。プロターフの世界では秋に強めの施肥を適切に施すことで冬の常緑を実現しています。

着色 東京40まいる 宮川昌広

最も手軽で、暖地型芝にとってメリットのある方法です。芝生の着色は、単に「ペンキで色を塗る」のとは違います。

1. 秋の「老化」と必須要素回収の流れにうまく乗せる

秋になり気温が下がると、暖地型芝は葉の葉緑素(緑色)を分解し、窒素・リン・カリウムや微量要素など、貴重な栄養素を茎葉から分解し来年のための貯蔵に回します。芝生がまだ緑のうちに行う第1回目の着色は、この生理代謝にうまく乗せて、芝を内面と外部の両面から緑度を引き出すことが大切なポイントです。

2. 着色剤の1回目は「緑のうち」に

枯れた茎葉に着色剤を塗っても、生きている芝生のような美しい緑にはなりにくいです。まだ緑が残っている段階で、着色剤に微量要素(鉄・マグネシウムなど)を含んだ資材と共に噴霧器で少水量散布して茎・葉に薄く葉面散布します。僕が実際に使ったのは次の資材です。
  • プロターフ用着色剤、フルグリーンは、ネットで販売しているので誰でも入手できます。カラーや構成に複数種類あるのですが、僕が実際に使用してとても良い発色(生きている芝生の最盛期のような美しい深緑)を実現できた製品は、これです。
  • 画像にある微量要素資材は、一般販売されていません。一般入手可能で僕自身が効果実証済なのは、やはり、鉄力アクアF14です。これは真夏の緑度コントロールにも使えますので、高麗芝などを生育している人は1本持っておくと便利です。
  • ※ 着色剤フルグリーンの容量が大きすぎると思う人へ
  • プロ用着色剤の難点は大きすぎること。家庭用サイズとしては、バロネスダイレクトで芝生用着色剤Kアイグリーンが販売されています。
  • ただし、僕は使用したことがありませんし、先生から教わった散布方法とも違うようです。Kアイグリーンを使用する人は、バロネスダイレクトで購入し、ホームページ記載のやり方に忠実にご利用ください。わからない場合は、メールでサポートしてくれると思います。初めて着色を体験する方はバロネスダイレクトでの購入がオススメです。
  • 2回目(初冬・完全休眠期):

  • 芝が完全に休眠に入る頃、表面に着色剤の「微小なドット(粒)」を載せるイメージで2回目を塗布します。 ※注意:転着剤は使用しません。そうすると、真冬の1月の高麗芝でも、こんなに美しい庭の芝生が維持できます。

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3. 累積地温の上昇こそが着色のメリット

 未処理の芝生と比べて着色した芝生のほうが、冬場の地温が1℃くらい高く推移します。春の芽出し・萌芽への好影響が期待できます。※我が家の実験では、実際に2026年の芝生はとても良い立ち上がりでした。

2026年1月23日の朝の地温 着色区

2026年1月23日の朝の地温 未着色区 (同時刻に計測)

ここにしかない、常緑芝生づくりの実際の話


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僕のチャンネルには、芝生に関する有識者(学者・研究者・芝生管理プロ・公園、校庭芝生の受賞者など)が出演して、WEB上にない実践のコツなどを解説してくれています。冬の間、緑の芝生をつくるコツや、実践上の注意点について詳しくお話を伺うことができましたので、興味がある方は、ぜひ、先日のライブ配信アーカイブをご覧ください。

一年中、芝生の生育に関する雑学を発信し続けるYouTube

芝生に携わる「有識者が直接話す」めずらしいチャンネルです。現在、大勢のプロの皆さんに御覧いただいています。家庭で趣味の芝生を楽しむ皆さんにとっても、きっと参考になる情報ばかりですので、芝生のこと、もっと知りたい方はぜひ、チャンネル登録をおすすめします。

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次の動画か、ブログ、月に1回の定例ライブ配信でお会いしましょう。

では、また。

JGA認定資格制度 1級芝草管理技術者

家庭園芸普及協会認定 プラチナグリーンアドバイザー

日本土壌協会認定 土づくりマスター

緑の安全推進協会認定 緑の安全管理士

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異常気象での芝生管理 ~野生化した高麗芝から学ぶ草高コントロールの重要性~

芝生はすぐ病気になるから、芝って弱い植物なのか? --ちがいます。

芝生は、「芝草」の強靭な生命力を活かして人間が造る究極の「不自然体」。

芝刈りの頻度調整や、草高の設定次第で、その生命力・回復力はある程度コントロールできます。季節は既に秋。特別に必要がないなら「芝刈りしない」ほうが芝の生命力は強く発揮できる場合のほうが多いハズです。

プロターフと趣味の家庭園芸芝生の大きな違い

サッカー国際親善試合や、アジアカップでスタジアムピッチを観てた人は多いと思います。ご覧のとおり、プロターフの領域では「使用目的」の制約があるので、芝の姿を自由に変えることはできません。どんなに芝生生育に悪い気象条件下でも、あらゆる手段を尽くして目的要件に合った「芝生の姿」の維持に努めるのがプロの世界。

しかし、私達「家庭園芸」の多くでは、環境に応じて芝の姿を自由に変えられます。特に「草高」を自由に設定できるのは家庭芝生の大きなアドバンテージです。

野生化した芝草の強靭な生命力に学ぶ

人間が余計なことさえしなければ、本来の芝(芝草)は、強靭な生命力を持っています。芝生コントロールの「引き出し」の一つとして、そのことを知っておきましょう。

塀の隙間から外に逃げ出した高麗芝

ここは、僕が芝生の生体に興味を持つきっかけとなった場所です。今から6年前。2020年のある日曜の朝、食パンを買いに出かけたときに偶然見つけました。

かつてお庭に生えていたであろう高麗芝。ブロック塀の僅かな隙間から敷地の外に這い出したのでしょう。殆ど土もない環境で繁殖し、匍匐茎を伸ばしてさらに最下段の地面のひび割れにまで繁殖を始めています。その姿に底知れぬ貪欲な生命力を感じました。

1シーズン観察し、当時まとめた動画がこちら。

※ 無資格時代の2020年公開なので知識が足りない点はご容赦ください。


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芝生が病弱なのは、人間が芝刈りや踏圧でストレスを与えているから。芝を危機に陥れて、生存本能を引き出して「芝生」をつくっている。コノ芝との出会いが、僕の芝生への飽くなき探求心のスイッチを入れました(実話)。衝撃的光景でした。

なんなら、高麗芝は日陰でも生きていけます

木陰などで日照が充分でないと、芝を張ってもやがて病気になって枯れてします。何度張り替えてもいずれ衰退してしまう場所があります。

しかし、我が家の庭では、一年中日陰なのに高麗芝が蔓延って困っている場所があります。それは、画像奥の植栽の下です。ご覧のとおり日照なんてありません。

昔(2021年頃まで)、高麗芝のエアレーションで抜いたコアを、横着して植栽のツツジ・サツキの垣根にばら撒いていたんです。陽が当たらないから分解されて土に還えるだろう・・・と。

まさか、高麗芝が生き続けるとは、当時は想定していませんでした。だって、こんな鬱蒼とした垣根の土ですよ。育つワケがない!でしょ?

しかし、何年もの時を経て高麗芝はしぶとく生き続けています。何度取り除いても復活する。今日も、垣根を覗くと高麗芝が僅かな太陽の光を受けるために茎葉を大きく長く伸ばしているのが確認できます。(2026年10月4日撮影)これが高麗芝の生命力です。

伸ばし放題の芝は、殺菌剤も殺虫剤も要らない

毎年、植木鉢で「芝本来の状態」を観察するために使っているポットです。地上部の茎葉の長さは約20cm。この状態で育てると、与えるのは水とわずかな肥料のみ。病害も害虫も自己防御・修復してしまいます。

日照が少ない家の中で育てると、芝はこんな姿でたくましく生きる

この芝は、一部スポーツターフ等で持ち入られているシーショアパスパラム。今シーズンは播種からスタートして、1シーズンずーっと日光が当たらない「家の中」で観察しました。


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最終的に、どんな姿になったか?これをご覧ください。窓際いっぱいに葉を拡げて光をかき集めています。

この「変幻自在な環境対応力」の一つとして、「芝刈りストレスを受け続けると、濃密なターフを形成する(生きるために)」というワケです。シーショアパスパラムはとりわけ、その能力が高いと云われますが「日照要求度が高い」と聞いていたので、こんな低日照環境でも適応するとは、驚きの発見です。(2026年)

芝種によってその能力や適応環境に違いはあれ、芝生に使用できる植物は環境適応性が極めて高く、葉を殆ど刈り取られても、なんとかして地面ギリギリに葉をつくって生き延びようとする。

その性質を活かして、人間がつくる究極の不自然体が「芝生」なのです。

芝刈りは芝にとって「有害」なストレス

この言葉は、芝生管理の入門資格、芝草管理技術者3級の研修で学びます。

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葉を何度も刈り取られたら、植物の多くは枯れてしまいます。芝が頻繁な芝刈りに耐え、むしろ密度を濃くして地面を緑の絨毯で埋めることができるのは、進化の過程で得た特殊な生体構造と強靭な生命力があるからです。


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ここで、とても重要なのは、この条件。

芝の回復力 > 刈込によるダメージ

芝刈り自体は有害なんだけど、それを上回る回復力が芝にあるときだけ、芝生密度を濃くする効果が成立します。

芝生が弱っているときは草高を高くすれば強くなる

弱っているときに追い討ちかけて過度なストレスを与えないことが大切です。

特に高麗芝など暖地型芝の「秋」は貯蔵優先の季節。今年は外気温がしっかり落ちてくれています。芝刈りをしたからといって密度が濃くなるわけではありません。

美観に必要な最低限の芝刈りに留め、できるだけ芝にストレスを与えないようにすることをオススメします。

長い葉は、必須要素の分解回収の資源

暖地型芝の葉がこの季節に葉先から順番に茶色くなっていくのは、必要な要素の分解・回収・貯蔵を進めるからです。長い葉があるということはその点でもメリットがあります。(※枯死する場合ではなく正常な「老化」の場合の話です。)

季節・環境に合った最適管理をすれば、芝生の手入れの「手間」も軽減されます。

芝本来のチカラ、季節の移り変わりによる芝の生体のことを理解して、攻めすぎない芝生管理も有効なことです。


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1級芝草管理技術者 プラチナグリーンアドバイザー 土づくりマスター 緑の安全管理士

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10月の芝生の手入れ 低日照時の芝生管理 葉面散布資材の活用と注意点(緊急特番)

秋の芝生の異常な低日照続きは、高麗芝など暖地型芝の秋の貯蔵にとって最悪の事態です。この投稿では、秋の日照不足が芝生にもたらす悪影響を正しく理解し、人間が打てる手段と有効な資材、活用上の注意点について説明します。

日照不足と長雨で芝生の管理をどうしたらイイのか、悩んでる人多い?

僕のYouTubeチャンネルでは、毎月、「旬の芝生の手入れ」について有識者の皆さんでQ&Aライブをやっているのですが、今回はJリーグAC長野パルセイロのホームスタジアム、長野Uスタ ヘッド 青木茂さんのご提案で、このテーマになりました。

(青木さんの解説はこの動画の後半です。)

青木茂さんは、日本の芝生文化の発展のために、幼稚園の園庭芝生の普及につとめたり、芝生愛好家のみなさんに、プロの知見を惜しみなく伝えてくれる現役一流グラウンドキーパーです。青木茂さんと、AC長野パルセイロの長野Uスタピッチについてはコチラの記事をご覧ください。

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Jリーグスタジアムキーパーは芝生の日照不足と向き合う専門家

現在のJリーグスタジアム基準では、原則として観客席は屋根で覆うこととなっています。旧基準のスタジアムは、屋根がない席もありますが、それでも大きな屋根の影で日照不足に苦労しているキーパーさんは多いです。

スタジアムのイメージ(フクダ電子アリーナで撮影)

今年9月の日照不足がどれだけ異常かを理解しましょう

本来なら、家庭の多くの芝生は、秋晴れでさんさんと日照を浴びて貯蔵態勢にはいっている時期。今年は大異変が生じています。日照データをご覧ください。

こちらが昨年の9月の日照データです。

出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php

こちらが、今年、2026年9月の日照データ

出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php

これじゃ、芝は正常に代謝できない。異常が生じてアタリマエです。

日照を遮る屋根がまったくない、東京40まいる秘密基地、ロボット試験場のティフトンも、日照不足の影響を強く受けています。


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秋は、「来年の春のため」に、大切な貯蔵と緩やかな老化(芝のカラダを構成する物質の分解・回収・貯蔵)をする季節。秋の異常は、来年の芝生に影響が及ぶリスクがあります。できる限り、穏やかに「老化」をさせてあげたいものです。

長雨・低日照が芝生にもたらす悪影響

対策を考える上で、芝の生体に、いったい何が起こっているのか?を正しく理解することは大切です。ココ ↓ をクリックすると詳細解説をご覧いただけます。

特に問題となるのが、根の機能の衰退。「窒息」と「根酸不足」です。

長雨による土壌の窒息は、いわゆる根腐れを招き、物理的にその機能を阻害します。

日照不足により葉の光合成効率が低下して炭水化物の生成量が減り、それを原料としている根からの根酸が出にくくなります。根酸は微生物を養うと共に、水に溶けにくい金属や鉱物由来の必須要素を溶かしてイオン化する重要な役割があります。

この機能不全により、土中のミネラルの吸収能力が極端に落ちてしまいます。葉が黄色くなったり、茎がフニャフニャで頼りなくなるのは、このため。

人間にたとえると、食料危機なうえに、胃腸障害を起こして消化できない・・・こんな状態です。

この時、過去の良い思い出から「窒素肥料を土に撒いて与える」と良くないことが起こるリスクが高まります。人間に喩えると、消化器に疾患がある重病人に栄養満点のステーキを口から無理やり食べさせるようなもの。症状はますます悪化してしまうのは想像できますよね。

ここまで読んで、「???」と思う方は、ぜひ、この動画の前半をご覧ください。芝生を管理するのであれば、知っておいたほうが良い基礎知識です。


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有効な対策 葉面散布の活用(人間にたとえると「点滴」)

根が機能不全を起こしているとき、人間にできる数少ない対応策として、「葉面散布」により芝の体内に直接、必要な要素を補ってあげる方法があります。

葉面散布を施すときは、「人間の点滴だ」と意識し、長く連用しないことも大切です。あくまで、「元気回復のための補填」ですので気を付けてください。
葉面散布のやり方は、こちらのショート動画をご覧ください。


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ポイントは、土に撒かず芝の茎葉に付着(微細粒を乗せる)させることです。だから少水量散布(噴霧)です。そして、撒いたあと踏まないでくださいね。せっかく付着した希釈液の粒が互いにくっついて重くなり、土に流れ落ちてしまいますから。

日照不足時の葉面散布に有効な資材

異常な低日照が続き、今すぐにでも使いたい葉面散布に活かせる有効な資材を紹介します。

サカタのタネ アラフェスタ

必要な要素すべてがオールインワンで含まれている液肥です。ALAの働きにより、植物が「日照を浴びて炭水化物をつくった」と勘違いすることで、根酸の働きを活性化させる効果が期待できます。そのものズバリ!「低日照時の特効薬」です。迷うなら、まずはコレです。

食酢(ミツカン酢など)

農業の分野では有名な話ですが、低日照時や、要素欠乏時に酢は役立ちます。ただし、使い方次第では「除草剤」として効いてしまいますので、希釈倍率と散布方法には注意が必要です。青木茂氏によれば、わからないで使うと危険なので、食酢の場合、少なくとも100倍以上には希釈して欲しい。とのこと。

そして希釈倍率が正しくても「芝が元気になるから」とあまりにも何回も繰り返し撒きすぎるとプロの青木さんでさえ、細菌病を発症させてしまったことがあるそうです。

葉面散布は、点滴で使う「治療薬」。そう思って気を付けて使いましょう。

よく学習してから使いましょう

殆どのご家庭にあると思うのですが、正しい知識を持つことが必要です。この本は農家さんの実体験がたくさん載っていて、その化学的作用根拠も解説されているので、植物にお酢を活用してみよう!という人にはおススメです。(芝生用資材ではないものを使うのであれば、使い方から自己責任ですから、よーく勉強しましょうね。)

鉄力アクア F14

THE、微量要素肥料です。根の停滞を補い、芝の茎葉に直接鉄分ミネラルを供給し芝は効率よく吸収して活用します。とてもよく効き、目に見えて葉色が良くなります。それ故、使い過ぎに注意です。ここ一発の特効薬として使いましょう。

また、芝生の場合は、土に撒いてしまうと土壌の状態により微量要素の過剰症が出る場合もあるので、この季節は、噴霧器での少量散布にとどめてください。

テカミンマックス

吸収のよいアミノ酸液肥です。もしも、このまま長雨・日照不足が続くようでしたら、晩秋の施肥替わりに、補給すると老化の流れで良い貯蔵ができます。

撒く時期が遅かったり、撒きすぎ(繰り返し散布)すると、老化できずいつまでも緑のまま残ってしまう場合があるのでご注意ください。僕は昨年、初めてこれを使って、大失敗しました。12月になっても枯れずに緑のまま残ってしまいました。


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葉面散布は、医師が患者に点滴を処方するようなもの

この動画の後半の、Jリーグ長野Uスタジアムヘッド 青木茂さんのお話をよく視聴してから、自己責任にて使用判断してください。

適切に少量使う限りは、いずれも良い効果が期待できます。


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YouTube芝生の雑学 東京40まいるでは、芝生の生育に役立つ基礎知識を解説

芝生のプロや、各方面の有識者、植物関連の有資格者が集まって、毎月、YouTubeライブで「芝生の生育に役立つ基礎知識」や、「旬な話題」を配信しています。

芝生の基礎知識の素養磨きに興味がある方は、チャンネル登録をオススメします。

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次の動画か、ライブ配信、ブログでお会いしましょう。

では、また。

1級芝草管理技術者 プラチナグリーンアドバイザー 土づくりマスター 緑の安全管理士

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