芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

日本芝草学会2022年春季大会の運営委員として協力することになりました & 日本固有の家庭の芝生文化(私見)について

学会の運営に携わることになりました

 日本芝草学会 運営委員会様より運営委員委嘱のオファーがあり、来年開催される2022年春季大会の運営に携わることとなりました。
 主に大会公式ホームページなど「情報発信」にかかわる役割を担わせていただきます。日本最高峰の芝草専門の学術機関と私達「家庭の芝生愛好家」を結ぶ懸け橋として、芝生文化の啓蒙・発展のための情報発信に微力ながら寄与してまいります。

「家庭の芝生」学について(私見

 日本の一般的な家庭の芝庭の文化は意外と歴史が浅く、現在のように芝のソッドが簡単に手に入り、だれでも気軽に庭で芝生づくりが楽しめるようになった(家庭向け市場の商用化)のは、1970年代ごろからだと学びました。

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我が家にある1970年代の書籍

 現在においても、芝生を管理するために必要な薬剤や資材については、一部のスタンダードを除き、ゴルフ場などのスポーツ施設用のものを家庭に流用・転用しているものが多く、日本の家庭の芝生市場に特化したメーカー、販売業者は希少な存在だと僕は思います。

 そして、家庭の芝生愛好家向けに、識者の先生方(博士・研究者などの専門家)がわかりやすく芝生の育て方を解説する「書籍」は、インターネットの発達と共に衰退し、一般の人が信頼度の高い専門知識を得るのは難しい時代となっていきました。

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家庭向け新刊芝生書籍は2010年頃まででピークアウト

信頼できる情報は自分で取りに行くしかない

 これが、僕が日本芝草学会の正会員になった理由です。このことは、過去のブログで詳しく説明していますので、興味ある方はこちらをご覧ください。

tokyo40mile.hatenablog.com

家庭専門の芝生愛好家が、業界・学会の識者の皆さんと繋がるまでの軌跡

 2019年3月に、我が家の「家庭の芝生づくりの楽しさ」をお伝えするチャンネルとして「東京40まいる」YouTubeチャンネルを立ち上げ、はじめは、ただ我が家の「芝生のある生活」の楽しさをお伝えするだけのVlogみたいなコンテンツでした。

 次第に視聴者さんが増えてくるにつれ「情報を発信する側の責任」として、根拠を再確認したり、本質を極めて「わかりやすく解説したい!」と思うようになりました。

こうして、自分自身が知識を深堀してスキルアップすると共に、芝生に関するさまざまな事象と本質・相互関係が見えてくるようになりました。

専門知識が少しわかるようになると、専門家の先生方が発信する情報や芝生業界企業様のお取組みの「本質」がわかるようになる

こうして、感動・共感・コミュニケーションがリアルな「人との繋がり」の輪をどんどん広げ、さまざまな企業様、先生方とつながる情報提供チャンネル「東京40まいる 芝生ガーデニング」へと発展を続けています。

www.youtube.com

趣味で庭の芝生いじりをして、家の小さな小部屋のパソコンからYouTubeで動画を投稿する・・・こんな小さな個人活動から、人の輪が広がり、日本芝草学会の委員を委嘱されちゃうなんて、さすが21世紀!!本当に面白い時代になりましたね(^^)

日本の芝生文化は、新しい時代へ。魅せて楽しむ新しい価値観

家庭の芝生の歴史50年(1970年代の商用化を起点とした場合)。

そのうち約40年は、個人の庭でひっそり楽しむ趣味。美しい芝生を褒めてくれるのはご近所や来客など、実際に見ることができる人だけ。基本的に「自分だけ」が楽しむクローズドの趣味だったと思うんです。

1990年代中盤から、インターネットが発達し、解像度の低い画像を掲示板などで共有できるようになりました。

2000年代に入り、安価で高速の通信環境が整い、写メを使ってブログで情報発信することが盛んになってきました。

2005年にはYouTubeが始まり、2007年iPhoneが登場。

でも・・・一部のイノベーター・アーリーアダプターを除き、”ユーチューブ”が日本で広く知られたのは、

2010年尖閣諸島中国漁船衝突映像の流出事件だったと記憶しています。


www.youtube.com

衝突の模様が報道番組で繰り返し放送され、その配信媒体がYouTubeであったことから、多くの人が存在を知り「動画視聴」が一般化。

この当時は、動画投稿人口はYouTube利用者全体の2%に満たない時代です。(ほとんどは「視聴」で利用していた)

スマホの普及で、だれでも動画を撮影し簡単に情報を発信するようになったのは、この10年間のことです。(うち、爆発的に投稿人口が増えたのは直近5年位)

それぞれの家庭の芝生を、まるで「隣の芝生」を見るように、大勢の人がかかわって、相互に見せ(魅せ)合う新しい文化は、今、始まったばかり(^^)

ここに、大きなチャンスと、新しい発展の期待があると僕は思うんです。

世界中の芝生動画をみても、日本の家庭の芝生の緻密さは別格

知れば知るほど、日本の家庭の芝生づくりは「特殊」だと思います。

世界中を探しても、こんな狭い土地を芝生にしている国はなかなか見つかりません。

狭い芝生をYouTube動画にして配信しているのは、日本人だけではないでしょうか?


www.youtube.com

僕が大好きなRyan Knorrも、広大な敷地で芝生を管理しています。

このクラスでも「狭い庭」と表現するようですw


www.youtube.com

一見、美しく見えますけど、広大な敷地であるが故、キメは荒い。

緻密さは日本の家庭の芝生のほうが上!だと僕は思います。

日本の家庭の芝生は「盆栽」にも通ずる、日本固有の価値がある文化だと思うのです。単位面積あたり、もっとも手間をかけ愛情を注ぐのが日本の家庭の芝生

僕のサブチャンネルの一つ、「芝生動画情報館」では、日本中で公開される新着の「芝生動画」を紹介しつづけています。

www.youtube.com

動画配信者一人ひとりの個性や、芝生とかかわるストーリ展開が何とも面白い!

これこそが日本の最新の「家庭の芝生文化」。

Twitterやインスタグラムなど、毎日、さまざまなお庭の芝生の美しさと季節の変化を楽しめる新時代!

 

僕のYouTubeチャンネルとSNS活動では、芝生にかかわる様々な専門家の皆さんのご知見と家庭の芝生愛好家の皆さんをつなぐ架け橋として、わかりやすい情報発信に取り組んでいきます。

これからも応援、よろしくお願いします。

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最新事情はいつもTwitterで発信しています。

twitter.com

 

次のブログか、動画でお会いしましょう。

では、また!

【受注生産】音が静かな芝刈り機 キンボシジャパンモアーGSJ-2500

期間限定の受注生産 10月22日(金)12:00まで

驚異的な静音と切れ味で、ご近所への騒音被害をあまり気にせずに芝刈りできちゃう、キンボシの新製品、ジャパンモアーGSJ-2500。今年7月のデビュー以来、品切れで入手不可能な状態が続いておりました。

このたび、製造元キンボシ株式会社さんから、期間限定で受注生産する旨のお知らせがありましたのでブログご覧の皆さんに告知します。

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キンボシジャパンモアーGSJ-2500 音がとても静かな芝刈り機

受注期間:2021年10月22日(金)12:00まで

期限までにお申し込みいただくと、10月末ごろ生産に着手してくれるそうです。

なお、現在はメーカー「直販のみ」の扱いなので、一般流通していません。現在のところ入手方法はこの受注生産のみ・・・となります。

詳しくは、このキンボシホームページ該当ページをご覧ください。

www.kinboshi-pro.jp

この芝刈り機の魅力についてはコチラをご覧ください

切れ味を犠牲にせず、最上位クラスの刈り込み性能を維持したまま、音だけを静かにした画期的な製品です。


www.youtube.com

家の中にいる人が、芝刈りをしていることに気づかないレベルの静かさ(ライブ配信で実験)


www.youtube.com

解説ブログはこちらをご覧ください

tokyo40mile.hatenablog.com

 

追伸:キンボシ しばタンブログ でも告知されました

キンボシ株式会社の公式、しばタンブログでもすでに告知されています。公式の情報はこちらをご覧ください(^^)

ameblo.jp

この芝刈り機の「切れ味」「静かさ」は、ホンモノです。

切れ味を落として音を静かにすることは簡単ですが、この芝刈り機は、切れ味は最高値を維持したまま、音を小さくしている点が圧倒的に違います。

これからの芝刈り機のスタンダードを変えてしまうくらいのイノベーションです。

芝刈り機の騒音問題で神経をつかっている方、ご近所を気にせず、やりたいときに芝刈りをして美しい芝生づくりを目指したい方には、強くオススメします。

 

次のブログか、動画でお会いしましょう。

では、また!

10月の芝生の手入れ 芝丈・害虫・病害・施肥 芝生愛好家のための旬な話題

10月の手入れで来春の芽出しの質が決まる

高麗芝などの暖地型芝の10月は、来春の芝の「萌芽」(芽出し)のための大切な仕込み期。

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画像は東京丸の内駅前広場のティフトン

今年の芝は終わった」と考えるか「来年の芝が始まった」と考えるかで、来年3月初旬の「萌芽」(芽出し)に違いがでてきます。

その理由は、来春、芝が冬の休眠から目覚めて新しい芽を出し、葉が出そろって芝が通常の生理的サイクルを回転させるまでの間は、実は活動に必要な養分もエネルギー源も「外部からの調達」ができず、休眠前に根の貯蔵器官に蓄えたものを「消費」しながら葉をつくるからです。

(消費エネルギー  生産エネルギー)

この現象は、春の新しい葉が成熟して、葉をつくるために使う消費よりも葉が光合成でつくるエネルギー源のほうが多くなるまで続きます。

(消費エネルギー  生産エネルギー)

我が家の芝生、関東南部の高麗芝の実例では、2月末~3月初旬に萌芽してから葉が出そろう3月下旬までの時期。この時に必要な養分・エネルギーは「今」備蓄させます。


www.youtube.com

芝丈は長く!いかに芝生全体で光合成の表面積を大きくするか

真夏までの芝とは大きく異なり、この季節の暖地型芝は、極端に新陳代謝(古い細胞を排除して新しい細胞を生産する活動)を落としています。

芝の葉の伸びが遅くなったのは、「今、育つこと」より「来春のために備蓄すること」を優先する生理活動に入っている証。

もう、芝刈りをしても葉の数が増えて密度が濃くなることはありません。

光合成(エネルギーを新たに生成する活動)の効率を上げるためには、芝の葉1本1本の表面積(日照を受ける面積)を大きくしてあげることが有効です。

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我が家の芝刈り道具たち

また、TM9などの選抜種でない限り、芝の葉の伸びにはかなりの個体差があります。

高麗芝の例では、20cmちかくまで伸びる性質の個体とTM9のようにせいぜい3~5cm程度にしか伸びない性質個体など、さまざまな「個性」が入り混じっています。

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芝の性質は個体差が大きい すごく伸びる葉 あまり伸びない葉が混じっている

特別に長く伸びる個体を、伸びが遅い個体に合わせて刈り揃えてあげることで、芝丈が短い個体にも良好に陽があたるようになります。(微々たる差ですけど。)

つまり、特にこだわらない人でしたら、芝刈りをやめてボーボーにしとけば良いってことです。

長くした芝丈はやがて冬枯れし、外気温がマイナスになる日などの急激な地表変化を多少、緩慢にして休眠中の根(芝の命のご本尊)を護ってくれます。

病害との闘いはあと少し! 10℃を下回ると菌の活性は止まる

秋の病害で恐ろしい、カーブラリアやリゾクトニア性病害(春はげ症の原因菌)などが、芝に旺盛に攻め込んでくる発育適温は25℃~28℃くらい。

かかる人は既にかかって深刻なダメージを受けているでしょうし、ここまで無事逃げきれた人は、ぐっと感染のリスクは下がります。

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10月に最も元気な病原菌は、発育適温17℃~22℃のさび病くらいです。かかっても芝が根ごと枯れることは殆どなく、生きた葉がやられるだけ。

9月に予防殺菌できている人は、もう、何もしなくても大丈夫。

殺菌していない人は、10月初旬の2週間だけは「さび病注意報」といったところでしょう。

tokyo40mile.hatenablog.com

病害は目に見えないから、不安になったり精神的に追い込まれたりする人もいるみたいですけど、最悪でも「春に張り替えればいいや」って考えれば、何一つ心配はいらない・・・と思います。

せっかく楽しみでやっている「趣味の芝生」なんだから、気持ちを楽に一年中楽しんじゃったほうがイイんじゃないかな?と思います。

tokyo40mile.hatenablog.com

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害虫は、いるのが普通

スジキリヨトウなどの三令幼虫は、なんと寒い冬を幼虫のまま越冬します。今年いっぱい繁殖した芝では、春にサッチとりやるとゴロゴロでてきます。

害虫は「いること」が問題なのじゃなくて、「芝生の美観を損ねるくらい食われる」ことが問題なんですねー。多少いても大丈夫。

「数を減らす」ためには、繁殖サイクルをイメージするとイイと思います。

成虫が卵を産む ・・・これがすべての源泉

  ↓

幼虫が育つ ・・・この過程で芝をたべる(害が発生する)

  ↓

成虫になる

  ↓

卵を産む

 

サスティナブルな対策としては、

成虫が来にくくする

幼虫がたべてもダメージが少ない強い根にする

 

我が家みたいな狭い家庭の芝生の場合、この2点だけで十分です。

 

成虫が来ないようにする対策は「光」。家の窓の光を漏らさないようにしてます。

強い根づくりは、アルムグリーン(漢方の農薬)です。

どうやら、アルムグリーンの正露丸みたいな匂いは、虫がちょっとイヤがるみたいですね。(※アルムグリーンの農薬登録は「根の伸長促進」なので害虫の忌避剤ではありません。あくまで副次的効果の話。)

結果として成虫があまり来なくなるので、1年、2年と時間が経つにつれ、幼虫の個体数が減っていきます。

使用3年目からは、年に数匹しか幼虫を見なくなりました。


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僕はじじいだから、ながーい時間の変化を楽しめる(一年が、若い頃の1か月くらいに感じる)んですけど、すぐに結果が欲しい人だと、待てないでしょうねー。

それが、「漢方」の難しいところ。

ちゃんと使っていない(途中でやめちゃう人)の情報が多すぎて、事実がなかなか伝わりません。これが僕の悩み。こんなにイイのに残念です(^^;)

漢方薬を服用したことがある人ならわかる

余談ですけど・・・w

自分で漢方薬を服用したことがある人なら、どういう時間軸で、そして、どんな風に「漢方薬」が効くのか、体感できるんですけどね(^^;)

自分の身体を使って実験するなら、これがオススメです(太ってる人限定)

はじめのひと箱は、はっきり言って「ぜんぜん効きません」(こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが事実です)

たぶん、2箱目を飲み始めた頃、「やめちゃおうかな?」と思います。ぜんぜん効果が実感できないから。しかし・・・毎日、毎日、一日3回、ダマされたと思って飲み続けると、3箱目くらいから体質が変わってくるのに気づきます。

若いころみたいに身体が活性化してくるんです。カロリー消費活動が始まる。

ひとたび効き始めると猛烈に効きます。痩せるための薬なのに、なぜか肌の艶が良くなって若返ったようになります。(新陳代謝の活性化による副次的効果(たぶん))

 

普通の人なら、途中でやめて「ナイシトール」とか、そういうほうにいっちゃいますよね。ああいうのは、まず最初に効いている「感」(メラメラ燃えるような熱い感じ)があるので如何にも効きそう・・・に思ってしまう。

漢方は長い時間、ちゃんと結果が出るまで待てるか?が肝

本当のチカラを手にいれるには、時間がかかる。だって生理サイクルですから、最終的には身体の細胞にはたらきかけないとね。

手っ取り早い対処は、効果も短い・・・ 信じるか信じないかはあなた次第

自分で漢方を体感する方法はある!

余談、おわりますw

 

秋の肥料はしっかり撒きます

年間の肥料管理こそ、オーナーの方針によってぜんぜん違います。

一年中、どの季節も「撒く派」「撒かない派」に分かれ、コミュニケーション(本質の意思疎通)が難しいものの一つだと思います。

だって、土壌は化学ですから(^^) 実はその庭の土の性質ごとにぜんぶ違う

その季節の芝の体内のエネルギー配分によっても、作用の仕方が違う

だから、オーナーの「方針(何を重視するか)」で、肥料の選び方・散布・量・時期がひとり一人違うのが当たり前だと僕は考えます。

我が家の芝生づくりは、住宅密集地での実践なので、南側の家の日陰が芝生にかかって、年間を通じて「日照が少ない」という条件下での攻略です。

だから、最も大切にしていることは「春の萌芽重視!」

春、いかに早く、芝の葉を緑に整えて「自律回転が始まる時期」を早められるかが、その年の真夏のピークまでの生育期間の長さに影響する。

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春の芝生の萌芽 毎年2月末か3月に始まります

とくに、日照がもっとも強くなる(我が家でも日陰がほとんどない)6月を挟んだ3か月が重要になるんです。

・・・つまり、GWまでに如何に芝生を緑で埋め尽くせるか。(3月~4月が重要)


www.youtube.com

その実現のために、まず、大きなキャパシティーを持った「根」が必要なので、真夏は過剰に葉を育てず、根の充実にエネルギー(光合成で生成した炭水化物)を回すために、施肥は控えめ。

そして、この秋、しっかり育てた根の貯蔵器官に、フル充電で養分・エネルギーを蓄えてもらうために、しっかり施肥をします。

 

施肥をしても、芝の根がちゃんと活動しないと、肥料を吸収・貯蔵してくれません。

そのために、芝の葉を大きくして光合成効率を上げ、たくさんのエネルギー源をつくって、根にしっかり呼吸してもらってエネルギーを活用しながら、貯蔵活動をしてもらう

・・・というのが、10月の芝生の管理。

これがすべてです(^^)

 

だから、9月・10月は量に注意しながら、小分けにしてしっかりと肥料を撒きます。

この時期は、遅効性の出光イデコンポガーデンEV(我が家のメイン肥料)ではなく、バロネス芝生の肥料(化成肥料でありながら緩効性)を使います

秋の施肥は短期勝負。必要なだけ与えて、できることなら食べこぼしなく芝が吸収してくれたほうが、冬雑草のエサにならないので理想です。

また、イデコンポガーデンEV に含まれる「バチルス菌」の活動も、気温10℃を下回ると休眠の方向にいってしまうので、この季節に使うのはもったいないなぁーと思うから。

ここは、化成肥料が扱いやすいですね。

詳しくは動画をご覧ください


www.youtube.com

今年は、最後の最後、11月初旬に、初めて「晩秋施肥」というのをやってみます。

日本芝草学会の先生に、「地表の葉がほぼ止まっているけど、根はマダ活動している」そのタイミングで窒素を投入すると、春の芽出しにイイコトあるよ!・・・と教えていただいたからです。

 

昨年までは、雑草のエサになるからと、早秋の施肥しかしていませんでした。

冬雑草との闘いを覚悟して、春の萌芽を加勢します(^^)

どーなるかは、来春のお楽しみ。

日本芝草学会への入会のススメ(一般の芝生愛好家も入会できます)

この長いブログを、ここまでお読みになった方は、相当な勉強熱心。

「芝生の育て方について学びを得たい!」という人だと思います。

日本芝草学会は、日本最高峰の「学術研究・研鑽の場」でありながら、芝のことを学びたい人ならどなたでも入会できる「開かれた学会」です。

sites.google.com

学会に入ると、さまざまなシーン(ゴルフ場・公園緑化・学校校庭緑化・日本・海外・・・)での実践に基づく知見や、最新事情に直接触れることができる他、研究論文を閲覧できたり、学会の活動(各部会)の人たちとリアルで交流するきっかけになったり・・・、他のどの手段(ネット・書籍・口コミ)よりも信頼できる一次情報が手にはいります。

芝生って、自分の庭だけ管理して、ちょっと本読んで勉強していると「わかった気」になって、あたかも自分自身がすべてを理解しているかのような錯覚に陥りがちなんです。(僕の場合ねw)

しかし、学会の中を覗くと「無知の知」。知れば知るほど知らない世界が広がっていく。自分はそのほんの僅かな部分しか知らなかったんだなぁーってことに気づきます。

そして、ますます、芝生のことが知りたくなって、学ぶことがとても楽しくなります。

興味がある方は、この入会案内をご覧ください。僕は強くオススメします。

sites.google.com

いきなり入会には抵抗がある人には、今がビッグチャンス!

日本芝草学会の秋季大会が、来る10月23日(土)24日(日)にオンラインで開催されます。家庭に居ながら、学術研究の発表の場に参加できるチャンスですので、この機会に参加してみてはいかがでしょうか?

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このページの左にある「参加申込」から申し込めます。

jsts2021.net

今回は、初の試みとして初日開会前には、「オンライン見学会」として各地の芝生現場とリアルタイムで結んで配信するみたいです。

僕は楽しみでなりません!(^^)

 

芝生についての「本当のこと」を学ぶ方法

以前、ブログにまとめています。

僕がオススメするのは、専門の先生が書いた「本を読む」ことと、

リアルに「識者から直接情報を取得する」ことです。

興味ある方は、ぜひ、こちらのブログもご覧ください。

tokyo40mile.hatenablog.com

 

僕のメインの活動はYouTube 東京40まいる 芝生ガーデニングでの情報発信です。ぜひ、チャンネル登録をお願いします。

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インスタグラムもやってます

https://www.instagram.com/tokyo40mile/?hl=ja

 

次のブログ、動画、SNSでお会いしましょう。

では、また!

月刊『家庭の芝生』10月号 秋の芝刈り・殺菌・肥料の考え方

今晩20:30プレミア公開です。チャットに遊びにきてください。

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月刊「家庭の芝生」10月号 サムネイル

この動画の内容

今晩20:30プレミア公開の新作動画では、11月初旬までの芝生の手入れと考え方について詳しくご説明します。

0:00 オープニング
1:24 【1】今年の芝ってどんな芝?
3:06 【2】秋芝の手入れで意識することは?
4:45 【3】この動画で解説する項目
5:03 【4】刈り高調整
10:43 【5】病害が出にくい芝生づくり
18:11 【6】秋の施肥
21:21 【7】資材はいつまで撒く?

動画はこちら!


www.youtube.com

 

芝刈り機の騒音問題を考える【事件】騒音を注意した人が倒され死亡 

「芝刈り機の騒音」に起因して、人が1人亡くなるという、なんとも痛ましい事件が起こりました。僕は、自らが発する騒音問題に悩み、対策としてロボット芝刈り機を導入した人ですから、「芝刈り機の音がうるさい」と注意してやめさせようとした被害者の方のお気持ちがわかります。ご冥福をお祈りします。

news.livedoor.com

この事件の騒音の問題となった「芝刈り機」が「刈払い機(FNN)」だったのか、「芝刈り機(日テレ)」だったのかは、わかりません。(世間の関心としたら、どっちも同じなんでしょうね。)

このブログでは、私たち、芝生愛好家が近隣に与えている可能性が高い迷惑、「騒音問題」についてまとめます。

芝刈り機の騒音問題については以前から悩んでいました

一般的な芝刈り機の音は「騒音」です。毎週末、音を立てられたら近隣の人は迷惑している可能性があります。


www.youtube.com

環境省 環境基準

環境基準は、「維持されることが望ましい基準」であり、行政上の政策目標である。これは、人の健康等を維持するための最低限度としてではなく、より積極的に維持されることが望ましい目標として、その確保を図っていこうとするものである。(出典:下記リンク「環境省 環境基準」冒頭より)

www.env.go.jp

「人が健康に生きるために積極的に維持することが望ましい目標」なんですねー。

「騒音」になる具体的な音量

「騒音に係る環境基準について」 をクリックすると、具体的基準が見れます。

www.env.go.jp

細かい諸条件は、ここでは割愛して、「つまり何なの?」っていうことをいうと、我が家のような住宅が密集している居住地域の場合は、この区分のBかCに該当するのでこんな感じです。

人間が健康に生きるために積極的に維持することが望ましい環境

昼間、60db以下、夜間は50db以下です。

エアコンの室外機なんかは、概ねこの基準をクリアするように作られているようです。

ちょっと見にくいですけど、だいたい45db。

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夜間も作動するエアコン室外機は騒音基準を下回る値になっている

夜間に作動させても、ご近所さんの健康上、問題がない可能性が高い値ってことです。

少なくとも、法的に「侵害」にはあたらないでしょうね。

近隣に迷惑をかけない(騒音でない)機械音の音量とは、エアコン室外機みたいな音のことです。

芝生愛好家の心理(なぜ、そんなに芝刈りするの?)

芝のルーツはサバンナ。葉を伸ばしても伸ばそうとしても草食動物たちに食べられ続けることで、横へ横へと密度を濃くするように進化した植物。

「芝生」は、人間がこの性質を利用して、緻密な緑の絨毯をつくる・・・というもの。

この動画の冒頭でご説明しているので、ちょっとだけ見てください。


www.youtube.com

以前、ブログにもまとめています。

tokyo40mile.hatenablog.com

つまり、芝生のクオリティーにコダワる人は、毎日だって芝刈りをしたい!という心情なのです。(※今回の事件とは関係なく、一般論です。)

一般的なリール式芝刈り機の騒音は75db前後

この動画の計測結果をご覧いただくとお分かりのとおり、やや静かな部類のリール式芝刈り機(キンボシナイスバーディーモア)の騒音はおおむね75db前後。


www.youtube.com

つまり、騒音なんです。「ご近所さんは迷惑している」ということを常に意識しておく必要があります。

芝刈り機も「静音」時代がついに到来!好きなだけ芝刈りできる(^^)

騒音問題を解決できる芝刈り機が、ようやく家庭で選択できる時代になりました。

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芝刈り機の仕様もさまざま。これからは「静音」の時代

エアコン室外機並みに作動音が小さい、ロボット芝刈り機

今年は、大幅な価格改定によって価格も大きく下がり、家庭の芝刈り機の選択肢の一つとなってきました。


www.youtube.com

リール式芝刈り機ながら、極端に作動音が小さいジャパンモアー(特許)


www.youtube.com

夜、こっそり芝刈りして、家の中にいる家族に気づかれないか?という実験をしてみました。


www.youtube.com

結果は大成功!騒音に対する最新技術はココまできています(^^)

tokyo40mile.hatenablog.com

これからの芝刈り機は「静音」ブーム

既に園芸用品では、マキタを中心に驚くべき「静音」な生垣バリカンなどが発売されています。(僕も持っています。)

[rakuten:auc-mikawa-kiko:10202519:detail]

芝刈り機では、キンボシジャパンモアーGSJ-2500を皮切りに、「芝刈り機」についても「音が静かであること」が、選択理由になってくると思います。


www.kinboshi-pro.jp

音が静か=いつでも刈れる=芝がどんどん美しくなる

現在は、比較的高価な投資をしないと、「静音芝刈り機」は手に入りません。

キンボシジャパンモアーGSJ-2500は税込み55000円

www.kinboshi-pro.jp

世界シェアNo.1のロボット芝刈り機ハスクバーナオートーモアの最安値で12万円前後

しかし、この「静音」の流れは止まりません。

いずれ、もっと手頃な廉価版モデルにも、静音性能は搭載されていくことでしょう。

 

家庭用芝刈り機の未来は明るい。

ご近所トラブルのない、安心の芝刈りができる時代はすぐそこです。

 

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最新情報はTwitter

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次の動画かブログ、ライブ配信でお会いしましょう。

では、また!

本日20:00からYouTubeライブ配信 病害ゼロの芝生を実現するためのプロセスぜんぶ話します。

今夜、ライブ配信します。主な話題は・・・ 

① 日本芝草学会 秋季大会 参加のお誘い

② 時事ニュース 芝刈り機騒音事件

③ あの芝生鋏が生産終了 なぜ?

④ 病害ゼロの芝生づくりの方法


www.youtube.com

ライブ配信時のチャットは、「チャンネル登録者限定」となっております。

コメントをいただける方は、チャンネル登録してからご参加ください。

www.youtube.com

日本芝草学会 2021秋季大会への参加ノススメ! 10月23日(土)24日(日)オンライン開催

芝生についての最新事情の学びの場、日本芝草学会の秋季大会が、きたる10月23日(土)24日(日)の2日間、オンライン開催されます。

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学会員ではない、一般の方も参加できます

興味がある方は、この機会に参加してみてはいかがでしょうか。

今回は、オンライン視察など、実際の芝生管理の現場とリアルタイムでつないでのご講演などもあるみたいです。(この大会特設ホームページをご覧ください)

jsts2021.net

9月末までに申し込むと、早割が適用

参加料が少し安くなるのでオススメです。

なにしろ、日本最高峰の芝草専門の学術団体

自分の芝ばかり世話していると、つい、何でもわかっている気になっちゃいますけど、学会に参加すると、如何に自分が知っていることなど、ちっぽけな、ほんの部分に過ぎないことがわかります。

一言に「芝生」といっても、その利用は様々で、それぞれの環境において、特有の課題を抱えていて、それを知るだけでも、自分の芝庭管理への応用や思考の視野が大きくひろがります。

学会を覗いてみると、「芝生観」が大きくかわり、広い視野・柔軟な視座を得ることができると思います。

芝生のこと、真剣に学びたい人には強くオススメします。

 

芝生づくりについて、信頼できる情報源のお話

以前、ブログで「どうやって正しい情報にたどり着くか?」っていうお話をまとめましたので、併せてご覧いただければ幸いです。

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YouTube 東京40まいる 芝生ガーデニング

近いうちに、ライブ配信もおこないます。ぜひ、チャンネル登録してくださいね!

www.youtube.com

次の動画かライブでお会いしましょう。

では、また!