芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

日本芝草学会2022年春季大会の運営委員として協力することになりました & 日本固有の家庭の芝生文化(私見)について

学会の運営に携わることになりました

 日本芝草学会 運営委員会様より運営委員委嘱のオファーがあり、来年開催される2022年春季大会の運営に携わることとなりました。
 主に大会公式ホームページなど「情報発信」にかかわる役割を担わせていただきます。日本最高峰の芝草専門の学術機関と私達「家庭の芝生愛好家」を結ぶ懸け橋として、芝生文化の啓蒙・発展のための情報発信に微力ながら寄与してまいります。

「家庭の芝生」学について(私見

 日本の一般的な家庭の芝庭の文化は意外と歴史が浅く、現在のように芝のソッドが簡単に手に入り、だれでも気軽に庭で芝生づくりが楽しめるようになった(家庭向け市場の商用化)のは、1970年代ごろからだと学びました。

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我が家にある1970年代の書籍

 現在においても、芝生を管理するために必要な薬剤や資材については、一部のスタンダードを除き、ゴルフ場などのスポーツ施設用のものを家庭に流用・転用しているものが多く、日本の家庭の芝生市場に特化したメーカー、販売業者は希少な存在だと僕は思います。

 そして、家庭の芝生愛好家向けに、識者の先生方(博士・研究者などの専門家)がわかりやすく芝生の育て方を解説する「書籍」は、インターネットの発達と共に衰退し、一般の人が信頼度の高い専門知識を得るのは難しい時代となっていきました。

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家庭向け新刊芝生書籍は2010年頃まででピークアウト

信頼できる情報は自分で取りに行くしかない

 これが、僕が日本芝草学会の正会員になった理由です。このことは、過去のブログで詳しく説明していますので、興味ある方はこちらをご覧ください。

tokyo40mile.hatenablog.com

家庭専門の芝生愛好家が、業界・学会の識者の皆さんと繋がるまでの軌跡

 2019年3月に、我が家の「家庭の芝生づくりの楽しさ」をお伝えするチャンネルとして「東京40まいる」YouTubeチャンネルを立ち上げ、はじめは、ただ我が家の「芝生のある生活」の楽しさをお伝えするだけのVlogみたいなコンテンツでした。

 次第に視聴者さんが増えてくるにつれ「情報を発信する側の責任」として、根拠を再確認したり、本質を極めて「わかりやすく解説したい!」と思うようになりました。

こうして、自分自身が知識を深堀してスキルアップすると共に、芝生に関するさまざまな事象と本質・相互関係が見えてくるようになりました。

専門知識が少しわかるようになると、専門家の先生方が発信する情報や芝生業界企業様のお取組みの「本質」がわかるようになる

こうして、感動・共感・コミュニケーションがリアルな「人との繋がり」の輪をどんどん広げ、さまざまな企業様、先生方とつながる情報提供チャンネル「東京40まいる 芝生ガーデニング」へと発展を続けています。

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趣味で庭の芝生いじりをして、家の小さな小部屋のパソコンからYouTubeで動画を投稿する・・・こんな小さな個人活動から、人の輪が広がり、日本芝草学会の委員を委嘱されちゃうなんて、さすが21世紀!!本当に面白い時代になりましたね(^^)

日本の芝生文化は、新しい時代へ。魅せて楽しむ新しい価値観

家庭の芝生の歴史50年(1970年代の商用化を起点とした場合)。

そのうち約40年は、個人の庭でひっそり楽しむ趣味。美しい芝生を褒めてくれるのはご近所や来客など、実際に見ることができる人だけ。基本的に「自分だけ」が楽しむクローズドの趣味だったと思うんです。

1990年代中盤から、インターネットが発達し、解像度の低い画像を掲示板などで共有できるようになりました。

2000年代に入り、安価で高速の通信環境が整い、写メを使ってブログで情報発信することが盛んになってきました。

2005年にはYouTubeが始まり、2007年iPhoneが登場。

でも・・・一部のイノベーター・アーリーアダプターを除き、”ユーチューブ”が日本で広く知られたのは、

2010年尖閣諸島中国漁船衝突映像の流出事件だったと記憶しています。


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衝突の模様が報道番組で繰り返し放送され、その配信媒体がYouTubeであったことから、多くの人が存在を知り「動画視聴」が一般化。

この当時は、動画投稿人口はYouTube利用者全体の2%に満たない時代です。(ほとんどは「視聴」で利用していた)

スマホの普及で、だれでも動画を撮影し簡単に情報を発信するようになったのは、この10年間のことです。(うち、爆発的に投稿人口が増えたのは直近5年位)

それぞれの家庭の芝生を、まるで「隣の芝生」を見るように、大勢の人がかかわって、相互に見せ(魅せ)合う新しい文化は、今、始まったばかり(^^)

ここに、大きなチャンスと、新しい発展の期待があると僕は思うんです。

世界中の芝生動画をみても、日本の家庭の芝生の緻密さは別格

知れば知るほど、日本の家庭の芝生づくりは「特殊」だと思います。

世界中を探しても、こんな狭い土地を芝生にしている国はなかなか見つかりません。

狭い芝生をYouTube動画にして配信しているのは、日本人だけではないでしょうか?


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僕が大好きなRyan Knorrも、広大な敷地で芝生を管理しています。

このクラスでも「狭い庭」と表現するようですw


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一見、美しく見えますけど、広大な敷地であるが故、キメは荒い。

緻密さは日本の家庭の芝生のほうが上!だと僕は思います。

日本の家庭の芝生は「盆栽」にも通ずる、日本固有の価値がある文化だと思うのです。単位面積あたり、もっとも手間をかけ愛情を注ぐのが日本の家庭の芝生

僕のサブチャンネルの一つ、「芝生動画情報館」では、日本中で公開される新着の「芝生動画」を紹介しつづけています。

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動画配信者一人ひとりの個性や、芝生とかかわるストーリ展開が何とも面白い!

これこそが日本の最新の「家庭の芝生文化」。

Twitterやインスタグラムなど、毎日、さまざまなお庭の芝生の美しさと季節の変化を楽しめる新時代!

 

僕のYouTubeチャンネルとSNS活動では、芝生にかかわる様々な専門家の皆さんのご知見と家庭の芝生愛好家の皆さんをつなぐ架け橋として、わかりやすい情報発信に取り組んでいきます。

これからも応援、よろしくお願いします。

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最新事情はいつもTwitterで発信しています。

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次のブログか、動画でお会いしましょう。

では、また!