春の芝生づくり最新作、詳細解説動画を公開しました
たった3本の動画で、年間の芝生の手入れの本質を語る
「春季」「夏季」「秋季」、この3つの区切りで解説動画をつくることにしました。
今晩、21:00にプレミア公開する動画は、その第一弾「春季編」です。
芝生づくりを「月別」で示すのは正しいのか?
現在も出版されている家庭の芝生づくりの入門書籍のベストセラー、『趣味の園芸「芝生」』では、初めて庭で芝生をつくる人のために、わかりやすく暦の「月別」の手入れという形で、芝生育てのレシピを示しています。
初心者にとって、現行書籍でこれ以上わかりやすい入門書はナイと思います。
難しいことは考えず、無駄を省き、不安に思うことはない。このとおり実践すれば誰でも芝生をつくれる究極の「レシピ本」です。
この本の素晴らしいところは、「月別」に「何をやるのか」「何をやらないのか」がハッキリ示されている点です。
料理のレシピ本と同じように、物理的・化学的・生物的な仕組みなど一切知らなくても、書かれているとおり芝の世話をすると、誰でも美しい芝生ができちゃう。
そういう本です。初心者の人にとって、「暦月」は、とてもわかりやすいメルクマールなのです。
芝生づくりに熟達してくると、混乱・迷いの種になる
「レシピ」であることを前提に、上手に使えばイイんですけど、「今月は2月だから何をやらやきゃいけない!」・・・と固定観念にとらわれると、現実の意味・目的がわからなくなります。
この悩ましさは、『一年中美しい 家庭で楽しむ芝生づくり12カ月』の著者、武井和久先生も仰っていました。(なお、この本は絶版です。非常に詳しく本質を示した参考書でしたので出版されていないのが残念!)
武井先生曰く、同じ植物でも、地域によって該当する暦月は違う。
たとえば、武井先生がおられる栃木県那須地域と、僕の庭がある千葉県九十九里地域とでは、同じ芝種を育てても、暦月が1か月くらい違います。
でも、専門的な情報を持たない「一般の初心者の方」に、最もわかりやすくお伝えするには「何月は何をする」という伝え方が、もっとも共感を得やすい。その結果、だれでも、概ね間違いがなく正解に近いか形で実践に活かせるのです。
とても悩ましいけど「わかりやすい示し方」を追究すると、ある程度「割り切り」で月別に配置せざるを得ない。と。
本当にこれが良いのかは、当時でも悩まれていたような印象を受けました。
ちょうど、この話をしていた頃、僕のチャンネルYouTube東京40まいるでは、『月刊 家庭の芝生』というシリーズで、「月別動画」を発信していました。
僕の悩みも、やはり同じ。「月別」で動画をつくると、たとえば本来は、2月も、3月も、4月も、5月も、「芝生の更新作業」を重複して示し続けなきゃいけないワケなんですけど、この表現がとても難しくなります。
植物は季節を感じて生理活動を切り替える
我が家では今年、1月中旬には「梅の花」が咲きました。
人間目線でいえば、これを「狂い咲き」(本来、咲く暦月ではないのに咲いちゃった)というのでしょうけど、植物側からしたら違います。
花を咲かせる気候になったから咲いた
家庭園芸と花時計
グリーンアドバイザーの研修で「花時計」を活かすことの大切さを学びました。
植物は、暦月で動いているのではなく、環境が植物ホルモンの発動を誘発する。
だから、家庭園芸にいおいては、「花時計」を基準に手入れを考えるのが適切。と。
我が家の芝生の手入れを花時計で表現すると
梅の花が満開になる頃、枯芝を除去
スイセンが満開を越えたら、第1回目の施肥
つつじが咲いたら、芝刈り
あじさいが咲くまでに、更新作業完了
・・・なるほど、しっくりきます。
我が家の芝の1年の生育は、3つの期に分かれる
第1期 2月~4月 休眠→覚醒→萌芽→形成 へ
第2期 5月~8月 最盛
第3期 9月~12月 備蓄
それぞれを、花時計を基準に再編成できたらイイな・・・と思っています。
今夜から始まる、新しい「芝生づくり動画」
第1弾「春季編」。今晩21:00公開です。
ご覧いただけた方は、ぜひ、動画コメント欄で感想をお聞かせいただけたら幸いです。
次の動画か、ブログでお会いしましょう。
では、また!