芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

月刊 家庭の芝生 8月号 特集 「真夏の芝生とのつきあいかた」

8月の芝生

高麗芝をはじめとする暖地型芝の芝生づくりの1年間は9月に始まり、8月に終わる。

この8月はいわば、2021年芝生シーズンの総決算。今年一番のイイ芝生を造りあげて、来月からは、来年の芝づくりへとシフトしていきます。


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今月号の話題のラインナップはこちら

0:00 オープニング

01:06 【1】8月の暖地型芝の基礎知識

03:22 【2】条件が良い庭の攻めの戦術

03:46 【3】条件が悪い我が家の護り戦術

05:57 【4】芝の根を強くするアルムグリーンの定期散布

07:21 【5】芝刈り頻度を上げると何が良い?

11:00 【6】冬芝づくりを8月下旬から始めます

11:26 【7】プールの直置きは芝を傷めるので注意

13:09 【8】キワを整えて今年最高の美しさを完成させよう

14:59 【9】芝生と幸せに付き合うコツ

16:53 【10】8月の新作動画の制作予定

21:13 エンディング

8月は芝生づくりの方針の違いによって、手入れの仕方が大きく異なる月

まずは、芝の性質のお話から。

芝はイネ科の植物。人間がつくる「芝生」は、約5000種類あるイネ科植物の中から、人間が約20種類くらいを選んでグランドカバー用として活用しているもの。家庭で育てている芝は、そのいずれかに属しています。
8月の稲といえば、穂揃い期から次第に穂が充実して重くなって傾いてくる傾穂期(けいすいき)っていう時期に入っていきます。稲の場合は、光合成で得たエネルギー源、炭水化物はとにかく穂に回す。こうしてイネの根っこは弱ってボロボロになり、満身創痍で成果物であるお米が実ります。

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田んぼの稲 8月はじめに撮影

稲の場合は、お米づくりが目的なので、全力で穂の充実に。芝の場合は、この時期、葉の充実にかけるのか、根の充実にかけるのか。芝の環境と状態、オーナーの方針によって異なります。

8月は高麗芝の最盛期。すべてにおいて全力で活動していて、光合成で作ったエネルギーはすべて使い切りながら全力で細胞分裂します。だから、どこかに多く使えば、どこかが衰退するということが起こります。植物の性質として、エネルギー源は、生成された場所から近い順に優先して使われる性質がありますので、葉でたくさん使うと、一番遠い根に届く分が減ります。

このへんが、8月の芝の攻略に影響してくる点です。

 

ながーいお話になります。どうか、続きは動画で(^^)


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