芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

芝はプールが大嫌い!芝生保護材をお忘れなく~真夏の芝生の楽しみ方~

8月は暖地型芝が旺盛に育つ最後の月

8月の芝生管理で特に気をつけなきゃいけないことは、この季節を過ぎると、今みたいに旺盛には育ちません。大きなダメージを与えると、秋に養分やエネルギー源の備蓄がうまくできなくなって、場合によっては「来春に生えてこない」なんてことも起こります。

特に注意したいのが芝生でのファミリープール

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芝生はプールをやるためにある!イイ思い出づくりを(^^)

庭の芝生は家族と遊ぶためにあるんだから、大いに遊んでたくさん思い出をつくったほうがぜったいイイ。

かく云う僕も、幼少期は芝生のある家に育ち、夏は芝生の上でプールを楽しむのが大好きでした。約半世紀たっても、水に濡れたときの芝の香りを鮮明に覚えていますから、ぜひ、子供たちにも経験させてあげたい!

芝生プール、大賛成です!

だけど、芝は、上からの重さと蒸れが大嫌いなんですねー

この季節はとくに、芝は盛んに生理活動を回転させていて、葉の気孔からたくさんの蒸気を出しながら、活発に活動しています。地中の根は、酸素呼吸することで活動エネルギーを得て活動しています。

長時間に渡り芝の上を密閉して覆ってしまうと、芝は十分な呼吸ができなくて、最悪の場合枯れてしまうことがあります

我が家では2018年、この大失敗を経験しました。こちらの動画の冒頭をご覧ください。たった1回のプール、日中、放置しただけでこんなことに・・・(冒頭の失敗シーンだけ見たら帰ってキテくださいね!)


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重たい水を溜めたプールは、芝にはとてもつらい状態

・・・ということを忘れないようにしたほうがいいです。

次の年からは、なんとかして芝に負担をかけないでプールを楽しみたい

そう考えて、最初に探したのはスノコでした。 (注)これはNGの例です

 でも、すのこって、接地部分には大きな力がかかって芝を圧迫するので、脚の部分の下敷きになった芝は必ず傷みます。

もっと、全体的にプールを浮かして、芝を護るものが欲しい!

そして見つけたのがコレです。セキスイの「芝想い(しばおもい)」

 

まさに、芝を踏圧などから保護する目的で設計されたジョイントマット。

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セキスイ 芝想い

この画像は、裏面(接地面)から撮ったものですけど、パターン自体も階層になっていて、地面に重量を伝えつつも芝には生き延びる空間を与える設計になっています。

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芝を護る独特のパターン

我が家では、熟慮検討の結果、この芝生保護材「芝想い」をつかっています。

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芝想い 設置状態

この製品は、本来、芝生の上を人が歩く通路などに施工する目的のモノなので、ペグがついています。

しかし、プールをやる場合は、その時だけ芝の上に置いて、ジョイントを「パチン!」「パチン!」とはめるだけでOK。

設置するのも、片付けるのも超簡単です。この動画の後半で詳細説明をしています。


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ちなみに・・・冒頭に出てきた「アイスハーネス」はこちら。 

 これ使うと、真夏の作業がとても楽です。ご参考まで。

 

この他にも、芝を護る方法はいろいろとあると思います。イイアイデアが見つかったら教えてくださいね

芝生を大切にする人は、なるべくプールの直置きはやめたほうがいいと僕は思います。

もし、やむを得ずやる場合は、できるだけ時間は短く、プール遊びがおわったらすぐに撤去して芝を開放してあげましょう

とにかく、芝にとっては、プールの下敷きはつらい!ということをよーく覚えておいてください。

 日よけパラソルの脚なんかも、要注意ですよ!2018年に発生した謎の真円の枯れは、コイツが原因でした(実話)

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日よけパラソルの脚

そーいえば、僕の幼少期の芝生プールでは、芝の上に転がると枯芝がいっぱいついて、プールの水にたくさん浮いてた記憶がある。

あれは、ほぼ間違いなく直置きだ!・・・と、半世紀経っていろいろ思い出しましたw

 

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