雨が降っても撒くべき?晴れるまで待つべき??
アルムグリーン芝生愛好家のみなさん、シーズン中は継続して2週間に1回散布することが大切・・・とは云うものの、雨が続くとき、アルムグリーンを撒くべきか・撒かぬべきか・・・悩ましいですよねー。
果たして雨のときの薬剤散布は、どうしたらいいんでしょう?
一番に考えるべきことは、当然ながら「もっとも芝の活性化に効果を出す」にはどうするのがいいのか? その理由を考えること。
このたび、アルム農材さんに確認しましたので、それを踏まえて僕が出した結論について、みなさんに共有します。
そもそも、アルムグリーンって何?僕(東京40まいる)との関係は?
我が家の芝生は、日陰・粘土質土壌という悪環境下で育てているので、弱い芝だと病害にすぐやられてしまいます。
だから、芝の命の源である「根を強くする」戦術を採っています。我が家はハンデがある庭環境なので、芝自体を強くしなければ、芝生が作りにくいんです。
かつては、娘が幼少でしたので、芝にはなるべく化学性の薬剤を使いたくない。
・・・ということを、去年4月の動画で詳しくご説明しているので、こちらをご覧ください(^^)
この動画は、僕自身が独学で国会図書館にいったり、科学技術振興機構の論文で調べたりして個人(ピン!で)制作したものです。(※ちなみに、画面が途中チラチラするのは、単にレンダリング時のメモリー不足によるものです。サブリミナルなんか仕込んでませんからねw)
後に、YouTube動画視聴者さんたちが、アルム農材さんにこの動画の存在をお知らせしてくれたことから、「ユーザーである僕」と「開発・製造元であるアルム農材さん」とのお繋がりができた・・・という思い出の動画です。
アルム農材さんに初めて会いにいく道中で経緯を語ったライブ。
多くのチャンネル登録者さんに見守られながら、初対談に向かいました。みんなありがとう!
その取材の結果、載せていただきましたページがこちら(^^)
少々脱線がすぎましたが、僕のYouTubeチャンネル(東京40まいる)
https://www.youtube.com/c/Tokyo40mile
を、あまりご存知じゃない人向けに、経緯のご紹介でございました。
今では、アルム農材さんは、東京40まいるYouTubeチャンネルの運営に深いご理解と多大なるご協力をいただいている一社さん・・・というより、アルム農材さんとの出会いが、企業さんとのタイアップの第一号。すべてはココカラであります。
現在では、僕の庭で植物の「いのちの感動」を見つけるたびに、文通しています(^^)
そんなわけで、今回も、僕の素朴な疑問にアルム農材さんが詳しくお答えくださいました。ありがとうございます!!
雨の日はアルムグリーンを撒く?撒かない? ⇒ 撒かない
アルムグリーンの主成分は、有機酸の中でも特に水に溶解しやすく、イオン化して植物に働きかけやすい性質を持っているそうです。
雨がザーザー降っている日には、この水に溶解しやすい性質が仇となって、せっかく撒いた生薬の有効成分が、流亡流失しやすいそうです。
アルム農材さんからの判定基準のアドバイスとしては、
1㎜程度の降水が終日続く状態でしたら規定希釈で潅水してください。
2㎜以上の連続降水でしたら潅水はしないでください・・・とのこと。
つまり、少雨程度であれば薬効が土壌に留まり、効果はあるけど、水が流れ出ているような雨のときは撒かないほうがいいということです。
撒いても害はないけど、「期待効果が得られにくい」ということ。
平たく言えば、もったいない!
雨の日に規定以上に濃度を濃くして散布したら? ⇒ だめ!
これは、僕から質問したことでしたが、愚問でした(^^;)
薬剤の濃度というのは、対象植物の体内・体外の生理的循環メカニズムを充分に研究し尽くして「効果が発揮される範囲」を定めているので、これより濃くても薄くてもダメ。
芝の体内での作用を考慮した、最適濃度・・・ってのがあるわけです。
濃ければ、濃度障害という別の問題の懸念もあります。
濃度障害について・・・もうちょっとわかりやすく人間にたとえると・・・入浴剤がいかに身体の芯から温まるからと言って、何Kgも大量に溶かした風呂に長時間浸かったら、皮膚障害を起こしますよね。(※あまり上手い例えではないケドネ(^^;))
植物のカラダと、土壌の関係においても、植物体内と対外を行き来する(しやすい)浸透圧があったりするわけですから、アルムグリーンに限らず、薬剤・肥料・資材を使用する場合は、「土壌のトータル濃度」には細心の注意を払わねばなりません。
一般の家庭で、常々土壌分析してEC計で値を確認するなんてことはできませんから、
概ね、ストライクゾーンに入れるために「用法・用量をきちんと守る」ということが必要になるわけです。
長年、家庭の芝生生育を考え抜いてきた僕といたしまして、なんともお恥ずかしい愚問。
そもそも、アルムグリーンは、農林水産省の厳格な基準に基づき農薬登録されている本物の漢方農薬なので、規定外の濃度で使用する・・・ということ自体あり得ません。
ほんと、赤面とはこのこと。はずかしー!!
狙い目は、やはり晴れる日 日照による芝の生理活動活発タイミングが効果的!
雨続きの季節は、「概ね14日に1回」という原則を多少逸脱しても、「晴れの日の日照を狙う」ことが効果的だそうです。
僕自身、見落としていたことですが、言われてみれば確かに、梅雨の6月は一年で最も日照が強い時期でもあります。
雨と日照不足でくすぶっていた芝ちゃんたちは、晴れた日、思いっきり日照を浴び、光合成を盛んにして、生成したエネルギー源を根に送ります。
根は、酸素呼吸でエネルギーを使って、活動を活性化!
この時に、アルムグリーンが適切濃度で効いていれば、もっとも薬効を活かせるタイミング・・・ということですね。
梅雨の雨続きの間だけは、2週間に1回をきっちり守るよりも、数少ない晴れの直前を狙って撒く戦術が良いようです。(もちろん、おおむね14日サイクルはベースですが)
僕は、梅雨に入ったら、2週間に1回という「目安」は継続しつつも、晴れ間になる日の直前の地中浸透を狙ってみようと考えています。
具体的には、雨が上がって明日晴れるぞーっという日の前夜か、当日朝の散布。
アルムグリーン芝生愛好家のみなさん、お互い情報交換しながら、芝生の生育を楽しんでいきましょう(^^)
Twitterに、愛好家リストをつくりました。
アルムグリーン芝生愛好家リスト
Twitterでアルムグリーンについて、ツイートしている人のリストです。
僕がツイートを見つけ次第、一人ひとり登録しています。
実は、アルムグリーンを使った芝生づくりは、先進的な取り組みなんだと僕は思います。
農林水産省 化学農薬の使用低減に向けた技術開発・普及
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/MeaDRI-part5.pdf
SDGsをはじめ、世界的にサスティナビリティーを考えた循環社会の構築が重要視される中、化学農薬の継続使用による土壌衰退の克服もまた、大切なテーマになっています。
農林水産省では、「化学農薬の使用低減に向けた技術開発・普及」に重点的に取り組んでいく方針。
農業分野はもちろん、私たちが大好きな芝生(ゴルフ場やスポーツターフなど)の管理も、将来的には脱!化学農薬の方向に舵を切っていく方向になっていく可能性があります。(この話は、とある先生から学びました。調べてみると、農林水産省に関連文書がたくさん公開されています。)
私たちの「家庭の芝生」において、アルムグリーンのような、バイオスティーミュラント資材(植物と土の本来のチカラを強くする)を活用していることは、
実は、とても先進的な取り組みなのだと、僕は考えています。
10年後、20年後の未来は、じつはこれが主流になるかもしれない。(その可能性は充分にある)
そんな風に考えて、我が家の小さな庭の芝生育成を、わくわくしながら進めています。
YouTube東京40まいる 月刊『家庭の芝生』6月号では・・・
梅雨から、ピーク芝の入り口となる7月初旬をターゲットに、家庭の芝生づくりに役立つ知識と根拠をお伝えしていく予定です。
このブログでお話した、薬剤投与における注意点や、水はけ対策など、2か月先を想定して「今やるべきこと」をお伝えしていきます。
動画の内容の一部は、先行してこのブログで公表していきます。
ひきつづきお楽しみに。
<現在の最新号 月刊『家庭の芝生』5月号はこちら>
動画の制作状況その他、最新情報は、ツイッターでつぶやきますので、
もし、よろしければそちらもフォローよろしくおねがいします。
次のYouTube動画か、ブログでお会いしましょう。
では、また!