芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

芝の赤ちゃんは毎日観察しよう!小さな変化を見落とさず楽しみましょう。

これは今日の我が家のコウライシバ

外気温20℃ですからいろいろ変化が起こってますよー
例えば、コレ。

さび病の胞子に侵入されたヤツがいます

さび病は、たった一つの胞子で、芝の葉の気孔が開くと感染できます。萌芽直後は芝が無防備なのでよーく観察するとほぼこのような感染が見つかります。
さび病が感染できているということは、新しい葉がすでに気孔を開いている証(^^)好調ですねー

こんな風に、シーズン中いつでも小さな感染を続けながら、健康な環境では全体の新陳代謝で病害化しないタイプの菌と、
ラージパッチのように助走期間を経て大量増殖してから、芝を枯らしにくる悪玉の菌がいます。(性質は全然違う)

さび病は放置しても芝は枯れません

すごく増えちゃう人は、環境(特に通風)に問題ありです。どうしても気になるならラリー水和剤で一発除去も可能。(環境はちゃんと改善しましょうね)

ラージパッチ対策は安定して20℃前後になりだした初期

春に急に増えて芝を襲うので、その一歩前に数を減らしましょう。数さえ増えなければ芝を襲えません。
先手必勝!

トップグラスなら広範な病害に適合しますので「よくわからない人」にはオススメ。
ただし、このタイプは善玉菌も殺しちゃうから、微生物資材との使用タイミングは気をつけて。

もっとピンポイントでリゾクトニアをやっつけたい人はこちらのタイプがオススメ

このタイプなら善玉菌の減少は最小限でイケます。
薬剤の性質を理解して、上手に使いましょう。
なお、クルセイダーとラリー水和剤は同じ系統の殺菌剤なので、ローテーションは相性がよくないです。
どっちかを選ぶことをオススメします。

この季節、乾燥に注意

萌芽直後の芝の赤ちゃんたちは、まだ上手に根から水分を回転できません。
春は意外と乾燥しがちですから、晴れ続きの時は土の湿り気を確認の上、乾燥しているようでしたら、かるーくやさしく散水してあげると喜びます。

真夏の散水と違って土に染み込ませる必要はありません。葉面散布を意識してかるーくで大丈夫。

芝が欲するくらい乾いているときは、散水すると枯れ藁が湿る時のような香ばしい香りがします(^^) これも好きです。
散水する時は、夜間、故意に葉が濡れてる状態を作らないように気をつけて。(病害の進行を助長します)

一方、既に土が湿っている場合は、自然に土から蒸散した水分で潤うので散水しなくても充分です。日中暖かく寒暖差が激しい日は、翌朝、水滴がつくのでこれも大丈夫。

芝の赤ちゃんを思いやってやさしく扱ってあげてください。一年中でたった今だけ必要な手入れです。

春の病害の性質と効果的な対処、芝の赤ちゃんの扱い方はこの動画をご覧ください

芝生の生育 2月・3月・4月 芝生の雑学【春季編】更新作業/病害防除/肥料/資材/土/きのこ?他 家庭園芸普及協会グリーンアドバイザー オンラインセミナー編 - YouTube
芝のことを知ると、芝生のある生活はもっともっとドラマチックで楽しくなりますよ。

次のブログかYouTube動画でお会いしましょう。
では、また!

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