芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

5月の芝生の手入れ 不陸修正と芝の補修編 暖地型芝・高麗芝

5月は、芝が子供のカラダから大人の身体へと変わって、体幹を強くしていく時期。

人間に喩えると、第二次成長期を迎える中学生から高校生のころと同じです。

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2021年4月30日7:00AM撮影

この時期に芝の基礎体力づくり、ベースをしっかり整えておくと、8月のピーク芝が一層美しくなります。

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去年のピーク芝 2020年8月19日撮影

6月~8月を見据えて、今(5月に)やっておくべき芝生の手入れは・・・

不陸修正(ふろくしゅうせい)


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芝が生えている地面の凹凸を少なくすることで、芝刈り機の刃が、均一に芝にあたるように地面をこまめに改善していきます。地面が凸凹だと芝刈りが均一にできず、見た目が美しくなりにくいのです。

また、窪み・凹部に水が溜まってコケで芝がはげたり、病害の病巣になってしまったりもします。

美しい芝生づくりは、この不陸修正の出来栄えにかかっています。

地面が平らであることはとても重要です。

 

芝の張り替え・補修


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庭の芝の環境は均一ではありません。同じ庭でも陽当たりが良いところ、悪いところ。

水はけが良いところ、悪いところなど・・・様々な環境の違いがあります。

5月のGWあたりは、芝の元気が良いところと悪いところの格差が視覚的にわかりやすくなります。自力では復活が期待できなそう、もしくは復活に時間がかかりそうなところは、部分的に切り取って新しい芝マット(ソッド)に張り替えてしまう方法もあります。高麗芝は切芝マット(ソッド)の価格も安く、気軽に切ったり貼ったりできるのも利点の一つ。

部分補修や張替えを行うときに意識したいのは「芝が弱った原因は何か?」を考え、そこに一歩でもイイから改善策を打つことです。その改善の成果は8月の芝の仕上がりでわかります。

・・・もし、失敗したら? また来年、新しい改善をするだけのコトですw

そうやって、自分の庭固有の環境を理解して、自分の庭に合った改善方法を見つけていくのが、芝庭づくりの面白さ、芝生づくりはアドベンチャーなのです。

神経質にならずに「失敗したら来年がんばればイイや」くらいに考えると、ながーく楽しくつづけられます。

 

この他、芝の密度を濃くする「芝刈り」の始まりや、「病害に備えた殺菌」などもあります。次のブログでお会いしましょう。では、また!