芝生に殺虫剤を散布するなら、週明けの１週間が絶好のチャンス！
害虫の卵の孵化は、月の満ち欠けと密接に関係していることを、土壌医の会の交流会で学びました。昆虫たちの多くは、満月に向けて交尾・産卵をし、その数日後に新しい命が誕生することが多いそうです。必ずそうなる！というものではないでしょうけど、植物のイノチを扱う多くの人が意識していること。
８月の満月は、8月20日（火）。しかもスーパームーンです。害虫たちは、まさに今、交尾して産卵をする時期のようです。昨日は台風７号で姿を隠してましたが、「今」よく探してみると、簡単に蛾を見つけることができます。
本日、午後5:30に見つけたツト蛾の一種
シバツトガは、外来種の芝生害虫
1964年の東京オリンピック開催準備の際、国内での芝生生産では不足し、輸入植物検疫基準を特例で緩和したことにより、海外から緊急輸入したティフトンに交じってシバツトガが日本に入ってきて拡散したそうです。
このお話は、２級芝草管理技術者研修で、この分野の第一人者 廿日出正美先生から直接、教わりました。お目にかかれて光栄です！
脱線しましたが、日頃からアルムグリーンで副次的に忌避している我が家の庭でも、ツト蛾を簡単に見つけることができました。だから、多くの家庭の芝生では、今頃、蛾たちが産卵の準備をしているのでは？ と思うのです。
卵の孵化が、満月後、来週終盤だとすると、殺虫剤を散布するなら、明日～来週平日あたりが絶好のチャンスかもしれません。
定番の芝生殺虫剤はこの２つ
ホームセンターで手に入る、一般家庭に馴染み深い殺虫剤。普段食べている様々な農作物にも使われています。
ゴルフ場や、芝生生産圃場で使われているプロ用芝生殺虫剤
さらに、強い効きで、蛾もコガネムシもケラも、一網打尽にしたいならダブルトリガー。有効成分シクラニリプロールを使った殺虫剤は近年になって農薬登録された薬剤。特徴として害虫の摂食をまず停め、筋肉痙攣・中毒症状を起こさせ殺虫するという、考えるとちょっと恐ろしく頼もしい農薬。ここ一発で使うものです。芝用のこの薬の場合、農作物に比べ高濃度で使うんですねー
さてさて、我が家ではこれまで殺虫剤はあまり使わず、アルムグリーンやアルム顆粒に含まれる生薬の副次的効果（生薬本来の効果）で、害虫が寄り付くのを忌避する手法をとってきました。だから、殺虫剤の使用経験が殆どありません。座学知識のみです。 子供たちが庭の芝生で遊ばなくなったので、三好さんに教わりながら、そろそろ殺虫剤についても実績を積んでいきたいと思ってます。
殺虫剤の作用機序について、一流専門家の解説から学びたい人はこの動画
三好さんの解説は、専門的でありながら一般の人にわかりやすい！素晴らしいです
家庭園芸芝生の情報発信者では、ティムさんが、いろいろと実践経験積んでいますので、参考にしてみてください。
しっかり使って、その結果についても実績がある人に聞くのがイチバンです。そしてティムさんの動画や実験テーマはとても面白い！
東京40まいる 我が家の芝生での対策は？
芝生に卵を産ませないために、「いやがらせ」をしています。
アルムグリーンを、夕方に、高濃度500倍で散布。これだけでも一旦は、わざわざこのニオイに寄り付く害虫の数は減ると僕は思います。これは、農薬登録の効能とは違いますので、あくまで自己責任・自己判断です。しかし、使用６年、我が家は、ほんと害虫少ないんですよね・・・
アルムグリーンの生薬に含まれる、バンショウ（トウガラシ）って、そもそも殺虫作用ですし、他の生薬にもそれそれ、忌避に働く成分が含まれています。
あくまで、散布目的の建付けは「アルムグリーン定期散布」ですけどね。これが法律の難しいところ(^^;) これ以上表現は控えますｗ
根の伸長促進剤です
害虫はあまり神経質になる必要はない
美しい芝があれば、そこに安住したがる害虫がいるのはアタリマエ。問題は、食害で芝が壊滅するほど深刻か否か？です。夏の終わりから秋に深刻な食害に遭うと、来年のための大切な備蓄ができないまま、冬越しをすることになります。
夏の終わり～秋の芝生管理は、命のバトン。芝を充実させることはとても大切です。
害虫が多い場合は、潔く殺虫剤を使ってみるのも良いと思います。
農薬は、指定倍率に希釈するから安全性が担保されるもの。希釈前の原液の取り扱いには充分注意してください。また、散布後は、最低限１日、理想は数日間以上立ち入ったり、転がったりしないでくださいね。
※この点は、三好さんの動画をご覧いただくとわかると思います。殺虫剤（特に神経攪乱系）はやはりちょっとコワいｗ
芝生づくりに役立つ雑学を、プロ分野から発掘して家庭にお届けしています
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