芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

芝生の水はけ 梅雨入り前にやっておきたい排水の話 土日DIYできる簡単な方法とは

芝は、根っこが盛んに酸素呼吸して生理的活動を活性化しながら、どんどん葉を増やしていく植物。

だから、根の呼吸を阻害する「水はけの悪い環境」を嫌います。

お手本!東京ディズニーランドに見る排水の工夫

この画像はシンデレラ城前の芝生です。

芝の上に長い間、水が溜まらないように、池に向かって傾斜がついています。

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シンデレラ城前の芝生

ほぼすべてのエッジには、水落としの溝があります。

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エッジ処理

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水を落とす!

水はけが悪くて、長いこと水たまりができる環境だと、芝はどうなってしまうのか?

・・・こうなりますw 我が家で実際に起こった裸地化の映像です。

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水たまりができる → 長いこと根が充分な呼吸ができない → 芝の生理的循環が停滞 → 芝が弱る

そこに、病原菌が襲ってきたり、コケが根元を浸食して、ますます芝の根が呼吸できなくなったりして、やがて死滅してしまうのです

 

これを改善する方法として、一つは基本的なエアレーション

根に空気を届ける通り道を作ってあげる作業。

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その穴に目砂を入れる

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しかし、梅雨の長雨では、冠水してしまうので、土壌(表層10cm程度)を改善しただけでは足りません

どんなにコアリングしても、何日も雨が降り続いて冠水してしまったら、根は水浸しのまま。雨があがっても暫くは、おいしい空気が吸えません。

充分に息継ぎできないまま、次の雨がきてしまうと可哀そうです。

梅雨や秋の長雨のような、長時間の冠水対策としては、表面排水や地下排水(暗渠排水)など、「過剰な水を強制的に芝生の上から排除する」工夫があるとイイです。

つまり、芝生に水たまりをつくらない方法。重労働順に動画でご紹介します。

すっごく簡単な簡易的な方法でも効果はありますので、ご自身に合った方法を見つけるご参考にお役立てください。

要は、芝の上に水たまりができにくいようにすればイイんです。

 

1.ハイレベル 暗渠排水ドレン埋設

暗渠排水は、いわば「工事」の領域です。

一般の人が暗渠排水路を作った動画がありますので、ちょっとご覧ください。

僕が尊敬するパワフルDIY主婦 BIGちよまるこさんの動画

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すっげーーっ!!(笑)

庭にパッティンググリーンつくっちゃってる 超人、モトmotos33/芝生沼 さん

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気力・体力が超人すぎるー!!(笑)

 

2.ミドルレベル 砂の暗渠排水路

ヤワな東京40まいるが採用した方法は「表面排水」型、暗渠排水です。

砂の暗渠排水路。

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その排水効果をご覧あれ!

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これでも、「えーっ!!?」こんなに大変なのー??・・・って思う人には、もっと簡単な方法があります。

 

3.ローレベル 超簡単!とにかく、芝のエッジに溝を掘る!

東京40まいるが、2019年に実施した実験です。

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その効果

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いかがでしたでしょうか?

梅雨入り前に、ご自身とお庭に合った方法で、水はけの改善をしておくと、

病害やトラブル発生のリスクを低減することができます。

(それでも、何かが起こってしまうのが梅雨でもありますけど・・・)

 なにより、梅雨の晴れ間は、一年で最も日照が強く、

芝が活発に生長・伸長できる機会でもあります。

できることなら、溜まった水はさーっと流して、芝の根に空気を届けてあげたいものです。

芝たちは、活動したがってますよ(^^)

 

梅雨入り前の水はけ改善のお話でした。

 次のブログか、動画でお会いしましょう。

では、また!