芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

日本製 高品質芝生鋏が市場から姿を消しました・・・

今から約1年前に「生産終了」を皆さんにお伝えした、キンボシ芝生専用設計の「芝生鋏2105」が、とうとう市場から姿を消しました

tokyo40mile.hatenablog.com

僕のブログ・YouTubeチャンネルを見てくれていた皆さんは、高騰前の安価な価格で概ね手に入れることができたようです。よかった(^^)

刃渡りといい、切れ味といい、質感といい・・・こんなにも芝生の手入れが楽しくなる精工で手の届く価格の日本製道具は、今後の社会環境ではナカナカ生まれないでしょう。この動画の冒頭からも、その質感がおわかりいただけると思います。


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僕は、市場に潤沢に在庫があった昨年のうちに、芝生鋏2105を30年分買い揃えました。

僕が生涯困ることがない量の芝生鋏2105を確保

新型を待てば待つほど「高品質が手に入る」という時代はもう終わり

世界的な物流異変、国際的な物資網の崩壊・・・これからは、各国が自力でかき集めるか、自分で作らなければそう簡単に安価なものは流通しない。そんな時代になってしまいました。これまで存在した高品質製品は、代替資源を用いたり、経済合理性にかなう新仕様で、ある種の「妥協資材」で製品供給を維持していくことが多くなるでしょう。

僕が芝生管理で愛用しているイデコンポガーデンEVは、ついに供給がストップしました。だから、今年は芝生コンテストがありません。

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長年愛用し続けている最高級目土も、一時欠品になる以前と、復旧後では粒度の品質が変わったのを感じます。いろいろなところに影響が出ていますね。これからますます、感じることが多くなるでしょう。

欲しいものは、存在するうちに手に入れる。これからの時代を生きるには、そうやって判断していくしかないようです。

キンボシ芝生鋏(旧モデル)は生き残っている

今でも調達できるキンボシ芝生鋏は旧型2104だけ。

ネット通販市場から2105がすっかり消え去ってしまったので、不思議とコノ2104の存在が目立つようになりました。2105との違いはグリップ部の色くらいしかわかりません。このモデルは、日本の家庭芝生が盛んになる歴史と共にあるので、60代から上の諸先輩方には、懐かしい製品なのではないでしょうか。実はまだ売ってたw

このブログ読んだ人が「ポチりました!」って言ってたので、僕も試しにポチってみました。2104は使ったことがないので、2105と比べてみたいと思います。

こんなにも愛されている道具なのに、最新型(2105)から先に姿を消していくとは・・・なんとも残念なことです。

園芸道具に限らず・・・

ソニーハンディーカムの人気ラインは、かつては2年~3年に一度、最新技術の新型が発表されていました。買うときは「発売日」を確認して、「あと1年待って新型を買おう!」なんて考えていました。つい、数年前までの世の中の話です。

2018年以来、抜本的な刷新がされないハンディーカムトップモデルたち

書籍だって、新刊が出るのが当たり前だった

多くの人が読むベストセラー書籍は、何年かに1度、情報をアップデートした最新刊が出ていました。同じ本を追いかけると、時代の変遷を読み解くことができました。

『芝庭づくり』はバロネスダイレクト店長監修になる遙か前からあった書籍

もう、こんな時代は、来なさそうです。私たちの生活様式が変わり、購買行動も変わり、やがて「購買ではない」時代へと、どんどん変わっていきます

でもね・・・芝は変わらないのです

芝は、どんな時代になったって芝です。芝の管理に役立つ高品質な道具は、どんなに時代が変わったって役立ち続けます。

僕たち家庭園芸家が、良い品質の製品・資材を選び、それを作っている企業製品を支持していくことが、結果として、僕たち家庭園芸家に高品質な道具と資材を供給し、幸せとしてかえってくる。

老後は、本格的に家庭園芸の道に進もうと考えています。どうかそれまで、良い道具・良い資材がいつでも手に入る世の中でありますように・・・ 願います。

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次の動画か、YouTubeライブ、ブログでお会いしましょう。

では、また!