サッチは短期間でもこんなに溜まる(生育旺盛なほど)
真夏のサッチ取りをする場合の一連の作業プロセスを短いライブ配信で実演説明しました。まずは、こちらをご覧ください。
こんなものが地表層(地ギワ)を覆っているんだから、散水しても肥料を撒いても、なかなか地中の根には届かないわけです(^^;)
サッチ取りをすべきか否かの判断
真夏は芝にとって全速前進で生理活動を展開している季節。バランスを崩すと思いがけない衰退を招くこともあります。
サッチを取るべきか、否かは芝の状態をみればわかります。
元気が有り余る芝は、やったほーが良い
サッチ取りによるダメージ < 芝の成長力
芝をかき分けても根元を見ることができないくらい緻密に密集している状態なら、地際の通気・通水性を整えてあげる「サッチ取り」が有効です。
元気がない芝は、そもそもサッチもあまり溜まらないし、ダメージのほうが大きい
サッチ取りによるダメージ > 芝の成長力
そもそも芝が元気なかったり密度が薄い場合は、サッチ取りによるダメージのほうが大きくなるので、敢えて、この過酷な真夏を選んでサッチ取りをしないほうが良いでしょう。回復できないまま、真夏のピークが終わってしまう可能性があります。
サッチ取りは、生育旺盛な芝が脱ぎ捨てた芝の死骸を取り除いて、もっと成長するための環境を確保するためにヤルものです。
弱った芝にサッチ取りをやると、必ずしも芝が元気になるワケではなく、逆効果の場合が多いです。芝が弱っている原因の特定と対策を、真夏ではない季節にやるべき。
こんな悩みを生じさせないためには、真夏になる前(梅雨の季節まで)に、サッチ除去とコアリングなど、土の通気環境を整備しておくことを強くオススメします。
真夏は、サッチとりの最適期ではありません。
サッチの取りこぼし除去には、強力なブロワーが役立ちます
最初にご紹介したライブ映像にも出てきたバッテリーブロワ。芝に絡んで残ったサッチをスッキリぶっ飛ばしてくれるんで便利です。道具選びのポイントは「超強力」であること。片手では持つのがタイヘンなくらい強力な風量のモノがオススメです。
バッテリー式ならたぶんハスクバーナ120iBが最強です。エンジン式並みの風力
ハスクバーナ バッテリー式ブロワー 120iB 967976101
- 価格: 21403 円
- 楽天で詳細を見る
「刈りカス」と「サッチ」は別もの
最盛期の芝は、芝刈りでとれる葉(刈りカス)の量と同じくらいのペースで地際付近にサッチ層を形成します。サッチは芝の茎などの表皮(古い組織)が生きた芝の周りに絡みついたまま溜まるもの。刈りカスの回収とは関係なく地際に刺さりこむように溜まります。
僅か2か月でこんなにサッチが溜まった
我が家では今年5月にキンボシ電動ローンコームを使って徹底的にサッチを除去しています。それからわずか2か月でこんなにもサッチは生成されているんです。
芝の生育が良好であればあるほど、サッチもどんどん生成されます。
その証拠。5月の電動ローンコームでの作業はコチラ。
サッチ取り専用道具(本音評価)
今回使っているのは、キンボシのサッチ取り専用レーキです。
大き目のサッチ取りレーキ 4036
ハンディーサイズのサッチ取りレーキ4010(今回使用しているもの)
オススメは小さいほう(4010)です。その理由
小さいほうのレーキ、4010は刃の本数が少ないので、ちょうど良い負荷で軽く作業できます。柄の長さが短いので、芝生にしゃがんだり座ったりして作業することになります。
その結果、刃のあたりが、ちょうど良い入射角で芝の根本に入りこみ、誰がやっても効率よくサッチを掻き出すことができます。
たった1本だけ買うなら、僕は迷わず、小さいほうのレーキ4010をオススメします。
大きいほうのレーキ(4036)は、座って水平に引くように使えばイケる
柄が長く、ついつい立って作業したくなってしまいますが、これが良くない。
立ってレーキを引くと、レーキ先端の刃の入射角が鋭角になりすぎて芝に強くひっかかります。
上手に負荷なくサッチ取りをするためには、芝生に座って水平を意識してスライドさせればイイ。・・・これは分かっている人しかやらないでしょうね。
みんな立って作業するから、ユーザーレビューが酷評になるんです。
惜しい!みんなこの動画を見て、正しく使ってくれたらイイのになぁ。
サッチ取りは、圧倒的に電動ローンコームが楽
芝生を健康に保つための手入れの中で、サッチ取りは重労働の部類。作業時間も、我が家の僅か35㎡の芝生でさえ、3時間~5時間かかります。手作業はたいへんです。
電動ローンコームを使えば、手作業と同等以上の仕上がりで、作業時間はわずか15分で終わります。まさに「お金で時間と労力を買う」ってことです。
京セラ(リョービ)電動芝刈り機のサッチング刃との違いはコチラの動画で解説
リョービのサッチング刃(オプション)はナカナカ秀逸なんですが、中長期的な芝生のメンテナンスを考えると、土の中までコーム入れができる専用機「LCA-260RW」が結果としてコスパが良い・・・と僕は思います。
ちなみに転圧ローラーについては以前、詳細をブログにまとめてあります
キンボシ製は鋼材価格高騰により、現行ロッドが最後になるかもしれない・・・とのお話を伺ったことがあります。入手されたい方はお急ぎください。
初日の作業は半分(右側)でおしまい。今日は続きをやります。
酷暑につき、午後3時から始めたのですが、3時間経っても庭の半分しか進みませんでした。続きは今日7/24(日)午前中に終えてしまおうと思います。
電動ローンコームがあるのに、なぜ、手作業でサッチ取りしてるのか?
我が家の芝刈りは、この季節、オートモア305に任せているので、芝生の淵に境界ワイヤーが敷設してあるんです。ワイヤー取り外しに30分、敷設に30分の計1時間を費やせば、電動ローンコームでバババっ!っとサッチ取りできるんですけど、横着なモンでそのまま手作業でやってますw ワイヤー外して電動使ったほーが圧倒的に作業時間短いんですけどね・・・(^^;) ほら、このブログでの情報提供もありますしw
スプリンクラーによる散水の有効性についてはこの動画をご覧ください。
次の動画か、YouTubeライブ、ブログでお会いしましょう。
では、また!