芝生の雑学 東京40まいる

芝生の手入れに役立つ雑学専門ブログ

芝刈り機の方式による「特性の違い」と「最適な使い道」徹底解説

家庭に芝生がある人はたいてい持っている「芝刈り機」。ひとたび買うとロングライフなのでナカナカ買い替えの機会はやってきません。何台も使い分けている人はごく一部の芝生マニアだけ。

東京40まいるが使用している芝刈り道具7機種

そんなワケで芝生マニアの僕が、実際に愛用している芝刈り道具7機種について徹底評価した動画をつくりました。実ユーザーだからこそわかる裏情報。

これから芝刈り機の購入を検討している人のご参考情報の一つとしてお役立ていただけたら幸いです。

この動画ですべて語りました。目と耳でご確認ください(^^)

※ ステレオイヤホンで聴くと、よりリアルに音質の違いがわかります


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動画でご紹介している機種(全機種まとめ)

① 手動リール式芝刈り機 キンボシ ナイスバーディーモア

芝生の美しさを求める人向け ロングライフで長期利用によるコスパが特長

音量は芝刈り機の中では静かなほうです。神経質なご近所さんダケが気になるレベル。(手入れをしていなかったり、刃がサビていると甲高い金属音が強くなります。)

手頃価格ですが、基本的な構造が理論に沿っていて、タイヤの回転と刃の回転が連動することにより、ハサミの原理を用いた理想的な芝刈りが可能になります。


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シンプルな構造なので壊れにくく、トラブルシューティングも簡単です。


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激安商品(海外製など)と比べると若干価格は上ですが、簡単に刃研ぎできて何年も切れ味を維持して使えるので、長期利用によるコスパがとても良いです。(我が家では4年間250回超使用しても壊れる気配なし)

モデルチェンジして、現在はハッピーバーディーモアという名前で出荷されています。

② 静音タイプ 手動リール式芝刈り機 キンボシ ジャパンモアー 

究極の静かさと高級モデルの抜群の切れ味の両立 近所迷惑なく刈れるのが最大の特長

現時点では、最も音が静かなリール式芝刈り機です。(特許ベッドナイフ機構搭載)高級モデルの刃(鋼鉄と軟鉄のあわせ刃)で切れ味と寿命が抜群です。刈り幅25cmでワイドながら取り回しが軽快で扱いやすい芝刈り機です。


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芝刈りの音量は「騒音」にはならないレベル。実験の結果、室内で窓を閉めている家族が「芝刈りに気づかない」ということがわかりました。

近所迷惑を気にせず、好きな時に芝刈りできるのが最大のメリットです。


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メーカー直販、期間限定受注生産でしか入手できないのが難点。(第4回受注受付は5月8日(日)23:59まで)

www.kinboshi-pro.jp

③ 電動ロータリー式芝刈り機 京セラ(RYOBI)LMR-2300

超ロングセラーの現役機種 たまに一気に芝刈りする人にオススメ 音は大きいです

芝生にあまり詳しくなく、放置しがちな人はこのモデルがオススメ。ボーボーに伸びた芝丈も最大5cmの高さまで刈込みできるのが、ロータリー式のメリットです。

刃を側面から芝にぶつけて切断する方式なので、ハサミの原理のリール式芝刈り機と比べると芝の先端の切り口が美しくはなりませんが、「芝を刈る」という機能としては必要充分です。

刃のメンテナンスも殆ど要らず、切れ味が悪くなったら安価(1000円位)で調達できる純正替え刃に交換すれば、新品の切れ味が戻ります。この手軽さが何と言っても魅力。

この動画の中盤から、刃の交換シーンが登場します。


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音量も音質も「昭和の掃除機並み」に大きいです。庭で掃除機かけているのと同じ。、ご近所中に「芝刈りしてます!!」と主張するような音量ですが、たまにしか芝刈りしないのであれば許してくれるでしょう。

④ 電動リール式芝刈り機 京セラ(RYOBI) LM-2310

オプション充実 特にサッチング刃は秀逸 1台オールラウンド派にオススメ

電動モーターとリール刃固定刃のダブル音源なので、それなりに音量は大きいです。

音量は  ③ LMR-2300 > ④ LM-2310 > ① ナイスバーディーモア

( 動画の音量比較で実際に耳と目でご確認ください)

他機種と比べ、突出した高性能は無いけど、全体的に88点取れる万能機です。

特にサッチング刃オプションとの組み合わせはオススメ。実際の取付方法はこんな感じです。


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サッチ取り性能を、専用のサッチングマシンと比較検証した動画

地表の「サッチ取り」ダケなら、専用機と互角の性能があります。


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電動サッチングマシン専用機は地下(マイナス設定)ができる点が違います

単なるサッチ取りではなく、マイナス設定を用いると弱った芝の間引きや、土(地表付近)の環境改善ができる点が専用機の利点です。(地表のサッチ取りだけなら互角です)専用機を買うか、京セラRYOBIのオプションサッチング刃を使うかは「サッチ取り」に使うか(RYOBIで充分)、更新作業に使うか(専用機が必要)の違いです。

さて、LM-2310には、姉妹機として幅広・多枚刃のLM-2810があります

こちらは、LM-2310に比べ、刃の数が多く刈り幅も広い(Wide)モデルです。

構造上、リール径に大差がない場合、刃数が3枚のLM-2310が芝丈長めが得意

刃数が多いLM-2810は、芝丈低めで頻繁に刈込む人向き・・・ということになります。

⑤ ロボット芝刈り機 ハスクバーナオートモア305

芝を伸ばさない(高さ一定)が自動で実現できる唯一の手段

音量はまさにエアコン室外機並みで、騒音問題は事実上皆無と言っていいレベル。

芝を毎日(頻度は自由に設定可能)刈り込み続けるので、芝の生理的メカニズムにも合致し、濃くて美しい芝生の形成ができます。


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芝生の品質は、リール式芝刈り機で2週間1回刈り込む場合より、はるかに上質。週2回位の頻度の芝刈りに充分匹敵できるレベルで仕上がります。

2022年6月30日までの発注で、アクアズームスプリンクラーがもらえるキャンペーン中なので、お得に入手するなら今がチャンスです。

www.husqvarna.com

お庭で飼うロボットペット。なんとも可愛くなってくるのです。


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ロボット芝刈り機オートモアは、「芝刈りから解放される自由な時間」と「仕上がりの美しさ」を考慮してコストが見合うと思う人向けです。

これから普及が進めば、ますますコストパフォーマンスが向上し、近い将来、ロボット掃除機のような経過をたどって家庭での導入が一般化しそうです。

⑦  充電式ポールバリカン 京セラ リョービBPB-1800

入り組んだところの芝刈り、花壇の芝刈りなど小回り・仕上げ作業に便利

実はバリカンは、音が大きめです。タカタカタカタカという角がある音は、近隣の住宅の壁で反響して耳につきやすいです。毎日・毎週使うとなると少々、近所迷惑なレベル。日中、迷惑になりにくい時間帯を狙って使用する道具です。

ポールがあったほうが良いか、否か??

はじめのうちはポールを使うのですが、我が家ではやがて使わなくなりました。ポールで仕上げるより、手持ちで仕上げたほうがキレイに刈れるからです。

3平米くらいまでの芝生の「メイン芝刈り機」として使う人以外は、ポール無しモデルで良いかと、僕は思います。

コードレスであることは意外と重要

この手の道具は「ちょっと気づいてチョイ使い」の出番が多いです。だから、いちいちコード引っ張って繋いで使い終わったらコード回収して仕舞う・・・なんてことやっていると、やがて使わなくなります。(※ 横着な僕の事例です。)

いつでも、スィっ!っと使えてすぐ仕舞えるコードレスは、長く続ける秘訣だと思います。オススメです。

バリカンの刃は意外と高い

刃は多枚鋏ですので、素人が研ぐのは少々心配。結局のところ切れ味が悪くなったら刃を交換することになります。(それが無難)

ある程度の広いお庭の「メイン芝刈り機」としてコノようなバリカンを使う場合、刃の切れ味を消耗しながら使用することになります。

一定以上の広さのお庭でしたら、メイン芝刈り機はキンボシなどのリール式(刃研ぎ簡単モデル)を使い、細部の仕上げ用に芝生バリカンを使うという組み合わせが、長期的なコストを考慮すると良いと思います。

バリカンはキワ0cmまでは刈れず、微妙に芝が残ります

芝生剪定鋏は持っていたほうが良いです。

tokyo40mile.hatenablog.com

この動画の冒頭シーンに登場します


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⑦ ナイロンワイヤー式刈払機 ハスクバーナ 115iL

芝生のキワを0cmまで刈り飛ばす キワ刈り最適マシン

芝生の管理という観点では、明らかに「補助道具」の部類です。ナイロンワイヤーが高速回転して芝を刈り飛ばす仕組みなので、ブロックや塀などの芝生のキワ0cmまでキッチリ刈り飛ばすことができるのが、この道具の最大の特長です。

このモデルは、家庭向け静音設計モデルなので音量は60db台に収められています。作動の音質も丸みを帯びているので、近隣への騒音をあまり気にしないで使用できます。

複雑な形をした淵なども壁際に沿ってスッキリ刈り飛ばせるのが特長


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ナイロンワイヤーのトリマーヘッドは消耗品ですが、1セットで相当な使用に耐え、純正交換品も安価ですので、「替え刃コスト」の心配なく思い切り使うことができます。

芝生のキワ刈り、比較的長めになってしまった雑草刈りなどの用途に活躍します。

芝刈り直後のメンテナンスに役立つ、植物に優しい椿油のサビ止め

機械用の鉱物油(CRC556など)を塗ったままの芝刈り機の刃で、いきなり芝生を刈ってしまうと、芝に油が付着して傷めてしまう場合があります。これを避けるためには、よーく拭き取ってから使う必要あり。

そういうのが面倒な人は、椿油のサビ止めがオススメ。芝にやさしいので、そのまま使っても大丈夫なのです(^^)

植物油といっても、サラダ油はべとべとになるし、ゴキブリがよってくることもあるのでヤメましょう。

既にこびりついたヤニは、油ではとれないので、コレをつかいましょう

黒ずんで刃にこびりついた古くて硬いヤニが、想像以上に溶けてよーくとれます。

我が家は、芝刈り機はあまり汚れないのですが、生垣バリカンに使ったところ驚くほどヤニが溶けて、さっと水洗いしたらスッキリ落ちました。ナカナカいけてると思います。

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