この記事では、これから起こる芝生関連市場の変化の潮流として、ちょっと知っておいたほうが良いキーワード「バイオスティミュラント」についてお知らせします。
「今」ばかり追いかけると「将来」を犠牲にする
たとえば、少子高齢化問題は何十年も前からわかっていながら、「その時」「今」に直接影響しないし、有効な手を打ってもその成果が日本経済に現れるのは、数十年後。日本の政治の仕組みでは、なかなかそこに支持があつまらない。
そうこうしているうちに、日本経済も、日本のチカラも・・・いよいよ危うい時代になってきました。
農業における土壌も同じ。化学性肥料や化学性資材をふんだんに使えば、その時は農作物の生産性は上がるし、私達消費者側も「安くて見た目がキレイな野菜」を喜んで選択し続けてきました。
そうこうしているうちに、土壌のバランスが崩れて、病気や害虫が発生しやすい土壌、栄養素が足りない土壌になって、ますます、化学性肥料や農薬を投入し続けなければならない・・・なんてことになってきました。安全な”食が危うくなっていくのは、農業生産者のせいじゃなくて、生産物の支持者である私達”消費者”の価値観の累積だと思います。
でも、「農薬を使った安い真っ赤な人参」と「無農薬で高くて色の悪い人参」。真っ赤なのを選ぶ自分がいます。(※画像はイメージです。)
だから、この問題の解決は個々人が自発的に・・・という形での市場形成にはならない。強力な推進パワーや、ひっ迫した大きなきっかけが必要なんだと思います。
SDGsで、世界的に「持続可能性」を重視する機運にやっとなった
これからの社会では、未来を犠牲にして利益を追求する企業には支持が集まらず、資金面で様々なペナルティー(株価下落・金利上昇or調達難)を負う時代になろうとしています。(まだ、不十分ですが、着実に仕組みがそう進んでいる)
家庭の芝生にもいずれその波が訪れる
企業評価が「サスティナビリティー重視」となってくると、ゴルフ場やスポーツターフなど、企業が運営する芝生づくりの在り方が大きく変わりだす可能性が高まります。
「家庭の芝生」向けの商用製品は、ゴルフ場などの芝生管理から派生してきた商材のお裾分け、二次マーケット的な要素が強いので、企業の芝生管理が変化すれば、いずれ、家庭で使う肥料や資材の主流も、その方向に進んでいくことでしょう。
今から知っておくと市場が読めるキーワード「バイオスティミュラント」
これから、市場では有機由来のものや謎のような資材が次から次へとあらわれていくことでしょう。その兆候は既に始まっていますけど本番はマダマダこれから。
一つのキーワードは、「バイオスティミュラント」。
肥料でも農薬でもない「第三の資材」。植物自体のチカラ(生理活動に作用して免疫機能を向上させるなど)を強くする資材のことです。
わかるような、わからないような・・・このバイオスティミュラントのことを、薬学博士:福山大学名誉教授 八木 晟 先生が寄稿されましたので、ご案内します。
平易な言葉でわかりやすいバイオスティミュラントの説明(八木先生)
そうなんです。実は、アルムグリーンなんかは、まさにこのバイオスティミュラントにドっ!パマリの資材。(青汁のドラマ仕立てCMみたいになっちゃってますけど、そんな意図はありませんw)
ついでに宣伝しときますと・・・(するんかーい!w)
この季節はアルムグリーン買わないほうがイイよ(^^) (買わせないんかーい!w)
高麗芝など暖地型芝の場合、芝が休眠中の11月中旬~2月中旬まではアルムグリーン散布はお休み期です。
どうせ買うなら、シーズン使用開始直前!2月とか3月に最新ロットを狙うことをオススメします。
なお、↑ のリンクは、製造元直販なので新しいものが届く可能性が高いです。
(これを読んだ人だけのヒミツ!ということでご内密に(^^)。万一売り切れた場合は恨まないでくださいね。自己責任です!)
さて、バイオスティミュラントに話を戻しまして・・・
こんなに古い歴史の言葉だったとは・・・
八木博士は、漢方や生薬に精通したご研究者であられると共に、アロエ研究の第一人者ですから、研究の歴史と共にバイオスティミュラントに特にお詳しいんでしょうね。
これから始まる?「謎の資材」乱立?時代
はたして効果があるのか?ないのか?・・・よくわからない謎の資材が、これから続々、家庭の園芸市場に登場してくるかもしれません。
一旦、混乱期となり、何がホンモノかわからない!なんてことになるかもしれません。しかし、やがてコレらは整理されて、消費者が「効果のあるもの」を選べる世の中になっていくと思います。
日本では「日本バイオスティミュラント協議会」が今年から立ち上げられました。
業界各社や識者のみなさんが協議しながら適正な市場形成と効果的な活用が整備されていくことに期待です。
名書、ターフグラスマネジメントにも「バイオスティミュラント」の記載があります。
普段から読んでいる愛読書「ターフグラスマネジメント」にも、しっかり「バイオスティミュラント」のことが書かれている(^^;) 不覚にも読み飛ばしてました。言葉自体は古いものなんです。
この本はものすごく高価で難しいですけど、一歩踏み込んで勉強したい人にオススメ。(日本語版です)読んだらモノスゴク理解が進むか、まったくわからず挫折するかw どちらか一方ですwww 覚悟してお求めください(^^)
農林水産省 「みどりの食料システム戦略」・・・もはや国家戦略です
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/attach/pdf/index-7.pdf
このテーマは、回帰的でありながらとても新しい動きです。
農Tube委員会さんの苦言(実現が超難しい目標ダヨ)
この人「松本自然農園」の松本さんと同一人物ですね。以前からファンなんです。
メインチャンネルとサブチャンネルで、人間のキャラが違うwww 素敵です。
いずれにしても、僕たち家庭の芝生愛好家に関係する市場でも、変化が始まる可能性アリ(^^)
これからの農業の在り方が大きく変わると共に、私達が育てている家庭の芝生市場も、次第に変わっていくと思います。(理由は前述のとおり)
「今、何がおこっているのか?」を正しく察するために「バイオスティミュラント」を知っておくとちょっと役立ちます。
このテーマについては、今後も感度高く追跡して情報発信していきます。お楽しみに!
次の動画がブログでお会いしましょう。
では、また!